Lond津賀雅也、ice桃田秀人が考える若手トッププレイヤーによる経営術。人がやめないサロンを作り、革新的マネジメントの方程式を探る

福岡に出店した理由と、表参道で骨を埋めると決めた理由

 

 

津賀 今は美容師がサロンを選ぶ基準として、社会保険や歩合率などの雇用条件が重要視されているじゃないですか。僕は『ロンド』に入って、週休2日で歩合率が40%と高くてびっくりしたんですよ。こんなことできるの?って。福岡でこれを広められたら、美容師になりたい人が増えるかもと期待して出店を決めたんです。

 

桃田 津賀は東京でトッププレイヤーとして活躍していたのに、それを捨ててゼロからのスタートですからね。福岡のサロンは常連客が多いから新規はなかなか厳しい所だし、当初は心配しましたよ。

 

津賀 オープンのときは、福岡で美容師経験のある桃田をはじめ、他の友達にも宣伝を協力してもらって。初月はスタッフ4人で売上600万でした。それをSNSで拡散したんです。歩合率やスタッフの給与も公開すれば、求人にもなると思って。思惑通りにたくさん応募がきて、その中から3人を採用して今7人でやっています。

 

 

桃田 オープンの準備もしっかりやってたよね。

 

津賀 僕は福岡出店の直前まで東京で美容師をやっていたので、かなりの頻度で東京福岡間を往復していました。出店半年前にスタッフが決まってからは、週一ペースで福岡に飛んで彼らの教育コンサル的な研修も行っていました。現在の指名数とか店販売上などを聞いて、どうやったら彼らの力を伸ばせるのかを一緒に考えたり。そんなふうに準備万端でオープンを迎えることができたので、今は毎月100人くらい新規客が来てくれています。

 

桃田 東京だと有名な美容師もたくさんいるし、「このモデルさんが来ているから来ました」とか、「SNSの写真見て来ました」とかが多いと思うんですけど、福岡はそういうのはほぼなくて、人との繋がりが強いんですよね。

 

津賀 そうなんですよ。今後は、スタッフみんなでモデハンとかポスティングもしようかと話しています。部活みたいな感じで楽しんでますよ。撮影文化も浸透していないから、僕が実際にモデルを呼んで撮影している姿を見せたりもしています。「やってみよう」という感じで、押し付けずにスタッフの背中を押すようにしていて。

 

 

桃田 今後の展開や目標は?

 

津賀 会社の目標としては、業界でロンドグループが年商第一位を取ること。そのために、僕は九州で50店舗をオープンさせて、従業員500人の雇用を目標にしています。来年も店舗を増やしていくつもりです。桃田は?

 

桃田 僕は大きな目標はなくて、スタッフの目標を叶えることを目指している感じです。上京してゼロからのスタートだった僕を育ててくれた会社には恩義があるし、代表として自由にやらせてもらっているから、一生ここで働きますよ。経営って、めちゃくちゃ大変だと思うんです。それをやってもらっているから、僕は一番いいポジションにいられていると思っているんですよ。

 

 

 

>代表が自ら動く。チャンスの母数をどれだけ与えられるか

 

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