内田聡一郎のsoucutsラジオ vol.10 令和時代の人の育て方

 

東京渋谷の美容室LECOのオーナー、内田聡一郎さんが若手美容師や美容学校生に向けて発信するsoucutsラジオ。サロンワーク、クリエティブ、経営、教育、ファッション、DJとマルチに活躍し、さまざまなことに出会ってきた内田さんだからこそのリアルでハッとさせられるトークが展開されています。若手美容師、美容学生をはじめ、ベテランスタイリストやオーナーなど、どのフェーズの人にも、きっと「気づき」があるコンテンツです。第10回のテーマは「令和時代の人の育て方」。教育に悩むあなたに向けてのメッセージです!

 


 

実は、後輩育成が大の苦手だった

 

今日は「令和時代の人の育て方」と題して、世の中のイケてる会社のイマドキの部下の育て方ということでね、教育について話してみようと思います。コメントでも「後輩の指導どうしたらいいですか」とか独立されたばかりのオーナーさんから「どうやって人を育てたらいいですか」っていう悩みが寄せられているので、僕が普段考えていることをまとめてみました。

ただですね、僕自身も昔は教育って大の苦手だったんですよね。「目で見て学べ」みたいな感じで、教育するのもめんどくさいからっていうタイプだったんですよ。だから、独立する前から教育に関する本や、知見を漁りまくりました。僕は教育が好きでもなければ得意でもなかったんですよ。ただ、独立してから2年間、スタッフがほぼ誰も辞めていないので自信になったということもあり、今回は僕なりに勉強してきたことを共有できたらと思います。

教育において大事なキーワードは3つあると思っています。一つ目が「STEAM教育。二つ目が「アクティブラーニング」で、三つ目が「ティール組織」です。知らない人にはこの3つを今日は覚えて帰ってもらいたいなと持っています。

 

新時代の教育論「STEAM教育」のススメ

 

まずは「STEAM教育」です。これはアメリカが発祥の新時代の教育法として注目されています。今までの教育方法は、高度成長期においてのバランスの取れた労働や生産者を生み出すための教育でした。2020年代以降は特にテクノロジーの進化や未来に向けた21世紀型、22世紀型の教育が必要と言われていて、いわゆるAIやロボットを使う側の教育をしていこうと開発された教育論なんですね。

 

STEAMっていうのは、サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、マスマティクス、日本語でいうと、科学、技術、物作り、芸術、数学なんですけど、その頭文字を取っています。

簡単に説明すると、「文章や情報を正確に読み解き、対話する力をつけよう」とか「科学的に思考・吟味し活用する力」とか、さらには「価値を見つけ出す感性と力、好奇心や探究心を育てる」というような考え方をもとに、小さいころから勉強していこうっていう教育論なんですよ。

僕もそんなにね、完全には理解できてないと思うんですけれど。それでも「なるほどな」と思ったSTEAM教育の軸の部分を、美容室でもやってみているというのがまず一つです。

 

>情報処理力の社会から、情報編集力が求められる社会へ

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