最高峰のヘッドスパを世界へ!ヘッドスパアーティスト・山﨑達也のZUDO(頭道)とは。芦屋から東京に拠点を変え、さらなる高みを目指す!

日本屈指の高級住宅街である兵庫県芦屋に、エグゼクティブヘッドスパ専門店『BOLANGE(ボランジェ)』を2014年に立ち上げた、山﨑達也(やまさきたつや)さん。ヘッドスパを単なる施術ではなく、日本特有の文化であると位置付け、「ZUDO(頭道)」を提唱。「ヘッドスパを文化に」をコンセプトに、日々お客さまと向き合いながら、国内外で技術教育にも力を注いでいます。2017年には、完全紹介制の東京サロンをオープン。アッパー層や経営者、著名人などが訪れ、その類いまれな技術とホスピタリティの虜に…。頭を触るだけでその人の状態がわかるという山﨑さんに、これまで歩んできた道のりと東京に拠点を変えた理由、次なる挑戦について聞きました。
大学に通いながら、美容師免許を取得
――山﨑さんは、大学に進学して通信で美容師免許を取得したそうですね。なかなか珍しい選択ではないですか?
当時は、かなり珍しかったです。そもそも僕が美容師を目指したのは、幼稚園の頃だったんですよ。母が芦屋の老舗美容室に通っていて、そこで働く美容師さんたちがすごくスタイリッシュで、素敵だったんですね。年を重ねていくうちに、美容師はかっこいいだけではなく、人の心や表情を素敵に変えられる仕事なんだな、という認識に変わっていきました。いい仕事だな、と。

大学に進学することになったのは、父の助言があったからです。「大学で学べることもあるよ」と背中を押してくれたので、行かせてもらえるなら行こうかな、ということで教育学部に進学し、教師の免許を取得しました。在学中に専門学校の通信課程にも通ったので、卒業時には美容師免許も取っていました。大学ではいろんなアルバイトをして社会勉強にもなりましたし、美容業界以外の友達もできたので、結果的にはいい経験ができてよかったなと思っています。そして大学卒業後は、美容室に就職しました。

――大卒での就職は、難しかったのでは?
すごく大変でした。専門学校だとサロンの情報も入ってきますが、僕は全く情報がない状態だったので。結局、知人の紹介で芦屋の小さなサロンに就職しました。ですが、そこはオーナーだけがスタイリストで、僕はアシスタントのアシスタント的なポジションだったんですね。いざ働き始めてみると、自分がスタイリストとして働くイメージが見えなくて。この先どうしようか、やめようか…と悩みましたね。たまたま近所に素敵な路面店の美容室があって、毎日そのサロンを横目で見ながら「こんなキラキラした店で働けたら楽しいだろうな」と思っていたんです。
そしたらある日、銭湯でたまたまその店のオーナーに遭遇したんですよ。それで、思い切って話しかけたんです。ものすごく驚かれましたけど(笑)。それがきっかけで次のサロンに転職することができました。本当にラッキーでした。
