「ウルフじゃ売れない。やめた方がいい」。恩師の否定、師匠の助言、人生を動かした言葉たち AMA TOKYO藤田圭介をつくったコトダマ
信じられる人の言葉だけが、人生を動かす。キーマンと選んだ、もう一つの未来

間嶋の話でもう一つ、忘れられない場面があります。前社を辞めるときのことです。
実は当時、僕は山下(AMA TOKYO専務・山下広輔)と二人で独立しようと考えていました。具体的に動き出す前に、そのことを間嶋に相談したんです。そこで返ってきたのが、この一言でした。「俺についてきたら、カリスマ街道に乗れるよ」。
もしこれが他の人の言葉だったら、ここまで響かなかったと思います。でも間嶋は、それまでの言動全てで“有言実行”を体現してきた人でした。誰よりも動くし、どんな場面でも的確な判断をする。間違っていれば本気で叱ってくれるし、逆に可能性があると思えば、迷いなく背中を押してくれる。そんな人が、自分の人生の岐路でそう言い切ってくれた。その事実が、何よりも信頼できる材料でした。この人となら、一緒に夢を現実にできるかもしれない。そう思って、独立ではなく、AMA TOKYOに参加することを決めました。

今では後輩も増え、講習やセミナーで美容学生と関わる機会も多くなりました。だからこそ自分も、かつて間嶋が僕にしてくれたように、誰かの背中を押せる存在でありたいと日々思っています。
「人生なるようになる」運任せではなく“行動前提の楽観”

僕の座右の銘は「人生なるようになる」です。ただ、いわゆる“なんとかなる”みたいな楽観とはちょっと違っていて。自分の中では、人生ってある程度ゴールは決まっているものだと思っているんです。そこに向かって進んでいくこと自体は変わらない。ただ、その過程が遠回りになるのか、近道になるのかは、全部自分の言動や行動次第だと思っています。
例えばサボれば、その分だけ後から返ってきて遠回りになる。逆に、自分のやりたいことを口に出したり、人に会いに行ったり、足を使って動いていれば、思わぬところでチャンスがつながって、一気に距離が縮まることもある。

実際、お客さまと話している中で「こういうことがやりたい」と伝えたことで、「それなら紹介できる人がいるよ」と、新たなご縁につながったこともありました。そういう経験を重ねる中で、やっぱり行動することが最短距離を切り拓くんだと実感しています。だから、しんどいことも楽しいことも、全部ゴールに近づくための過程でしかない。そう思いながら、ずっとやってきました。

今の僕のゴールは、圧倒的な知名度を持つことです。美容学生や業界の人たちの中で「知らない人はいない」と言われるような存在になる。そのうえで、自分の知名度を通して、サロンの価値も上げていける人間になりたいと思っています。
そのために今一番意識しているのは、とにかく自分の足で動くこと。美容学生や美容師の方に直接会いに行って、自分という人間を知ってもらう機会を増やすようにしています。
僕自身が「美容師って楽しそうだな」と思ってもらえる存在になることで、業界全体の魅力も伝えていけたら嬉しいですね。

- プロフィール
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AMA TOKYO専務取締役/CRO採用統括責任者
藤田圭介(ふじたけいすけ)
1996年、徳島県生まれ。神戸ベルェベル美容専門学校卒業後、上京。新卒で都内有名サロンに入社し、約4年間のアシスタント期間を経て、2022年にスタイリストデビュー。同年、SNSで発信していたウルフカットが支持を集め、歴代最速でトップスタイリストに昇格。
その後、AMA TOKYOに参画。現在はサロンワークを中心に、ウルフスタイルを武器に多くの顧客から支持を集めるほか、セミナー講師としても活動の幅を広げている。
Instagram:@amatokyo_keisuke
(文/池谷美歩 撮影/菊池麻美)