「ウルフじゃ売れない。やめた方がいい」。恩師の否定、師匠の助言、人生を動かした言葉たち AMA TOKYO藤田圭介をつくったコトダマ

 

第一線で活躍する美容師たちの人生を変えた「言葉」に迫る連載企画「美容師のコトダマ」。今回登場するのは、AMA TOKYO(アマトウキョウ)藤田圭介(ふじたけいすけ)さん。

 

進路に迷った高校時代、担任からかけられた一言。美容学校で突きつけられた厳しい現実。師匠からのリアルなアドバイス。そして人生の分岐点で背中を押した決断の言葉。これまでのキャリアの節目には、いつも自分の進む方向を定める“言葉”があったと言います。肯定も否定も、そのすべてを力に変えながら、美容師としての現在地を築いてきました。

ウルフスタイルという独自の武器を磨き上げ、“ウルフの神様”として支持を集めるまでに至った藤田さん。言葉を原動力に、自らの選択で道を切り拓いてきたその歩みを、「コトダマ」とともに紐解きます。

 


 

理系のレールを外れた日。背中を押した言葉

 

 

僕が美容師になりたいと思ったのは、高校3年生のときでした。進学校の理系クラスにいて、成績もそこそこ。周りが当たり前のように大学進学を目指す中で、進路希望の紙に突然美容学校の名前を書いたんです。案の定、すぐに母が呼ばれて三者面談になりました。

美容師になりたかった理由はシンプルで、ヘアセットが好きだし、モテたいから(笑)。当然、両親は猛反対。先生も止めに入ると思っていました。でも面談の場で、母が強く反対する横で、先生がこう言ったんです。「好きなことをやらせたらいいんじゃないですか?」。特別ドラマチックな言い方でもなく、ふとした一言だったと思います。でも、四面楚歌だった僕にとっては、その言葉が確かな追い風になりました。進学が決まったあとは「授業の邪魔だけはするな」と言われて後ろの席に回されましたけど(笑)。

 

 

美容学校に進むと決めてからも、両親の反対は続きましたし、受験する同級生たちと距離を感じることも。「おまえなら何やってもきっとうまくいくよ」と背中を押してくれたのは、親友だけ。他の友達はみんな「え、受験しないの?」と否定的な反応。それでも「とりあえず東京行ってビッグになってくるわ」なんて返していました。

 

僕は昔から、言葉の力を信じているタイプです。夢は口に出すことで近づくし、ネガティブなことはなるべく言わない。不思議なもので、そうやって発する言葉に周りが少しずつ引っ張られて、気づけば周りみんなが応援モードに。自分の言葉ひとつで、人や環境は変わっていくことを強く感じたんです。

 

>「お前、絶対有名美容師になんてなれんよ」

 

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