美容業界きっての“人見知り”双子美容師が語る、20年目での気づきや目標

 

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生まれたときから一緒、高校も一緒、選んだ職業までずっと一緒。

勤務するサロンは違っても、それぞれ業界を代表する有名店で活躍する双子の美容師。写真の左側が、大野愛郎(おおの  あいろう)さん(BEAUTRIUM Aoyama St.)。右側が大野喜郎(おおの よしろう)さん(ZACC prime)。

容姿はもちろん、話し方や笑い方、ふとした仕草までそっくりなお二人に、美容師を目指したきっかけやお互いの仕事のことなどを伺いました。兄弟でもあり、仲のいい友達でもあり、よきライバルでもあり、でもそれだけじゃない。話を聞けば聞くほど…やっぱり双子って不思議です。

 


 

一緒に美容師になるのは自然な流れだった

 

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-お二人が美容師になろうと思ったきっかけを教えていただけますか? もともと、髪の毛をいじったり、スタイリングするのが好きだったんでしょうか。

 

大野愛郎さん(以下愛郎さん)「髪の毛っていうより、洋服関係は好きでしたね。きっかけは…僕たちの1つ上に姉がいて、日本美容専門学校に通っていたんです」

 

大野喜郎さん(以下喜郎さん)「その姉が『この学校いいよ』とオススメしてくれたので、行くことにしました」

 

-お姉さんのオススメだったんですね。美容師になると決めたときは、『一緒に美容師を目指そう』と相談されていたんですか?

 

愛郎さん「とくに喜郎と『一緒に美容師になろう!』と話したりしたことはないですね」

 

喜郎さん「愛郎は、調理学校に行こうかなとか言っていたくらいなので。僕もちょっとは調理学校も考えましたけど」

 

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 左から愛郎さん、喜郎さん

 

-でも二人揃って、美容学校へ?

 

喜郎さん「とくに一緒の進路に進もうとか、美容師になろうとか、愛郎と話すことはなかったですけど、高校生のときはクラスも同じだったし、生まれてからずっと一緒だったから。姉のススメもあったし、美容学校に行ったのは自然な流れだったんだと思います」

 

-小学校から美容学校までずっと一緒だったお二人ですけど、就職先は別々の道なんですね。 なぜ、BEAUTRIUM、ZACCを選んだのでしょうか?

 

愛郎さん「僕の場合は、就職するときに色々なサロンの面接を受けたけど、たくさん落ちたんですよね。たまたまタイミングよく採用してくれたのがBEAUTRIUMだった。最初はBEAUTRIUM自体も知らなかったし、川畑(現七里ヶ浜 Hair Designer & Art Directorの川畑タケルさん)のこともよく知りませんでした。表参道をプラッと歩いていたときに見つけたサロンがたまたまBEAUTRIUMで、『採用面接やってますか?』って電話したんです。当時はそんなに美容師ブームじゃなかったから、すんなりOKをもらって、面接を受けにいきました。面接というより川畑に会って話すだけ。そこで『(BEAUTRIUMに)入りなよ』って言ってくれたので、『わかりました』という感じで就職が決まりました(笑)。面接した部屋にJJ(当時、表紙を飾っていた梅宮アンナさんのヘアを川畑さんが担当していた)とか、色々な雑誌が置いてあって、そこで初めてBEAUTRIUMのことを知って、『俺には高級すぎるかな』と心配になりました」

 

-たまたまBEAUTRIUMって、すごい時代ですね。

 

喜郎さん「僕はヘアカタログを見たりして、ちょこちょこ調べていましたね。大きいお店は自分に合わないと思っていたので、小さいサロンにこだわっていました。色々調べていく中で、荻窪と北青山にこじんまりとしたいいサロンを見つけて、それがZACCだったんです。考え方もしっかりしていたし、ここに行きたいと思っていました。

いざ面接を受ける日が記録的な大雪で、港区で腰くらいまで雪が積もっていたんです。そんな大雪の中、遅れないで面接にきたってことがまず評価されたみたいですね。面接では受かるために『日本一の美容師になります』って嘘をついたら、高橋(ZACC 代表 高橋和義さん)が真に受けて採用になりました(笑)。本当は採用する3人が決まっていたらしいんですが、そのうちの1人を採用する時期をズラして、僕を入れてくれたっていうエピソードがあります」

 

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 左が愛郎さん、友人を挟んで、右が喜郎さん

 

>撮影に興味のなかった愛郎さんに訪れた気持ちの変化とは?

 

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