アイガーの頂上には、金を出しても立つことはできない -YOKe:E 江原堅志の習慣 後編-  

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美容師としての腕はもちろん一流。フィッシングの世界ではメーカーサポートが付くほどの実力者であり、登山では岩壁をよじ登るアルパイン・クライミングのスタイルで、マッターホルンやモンブラン、アイガーなどの名峰を踏破したYOKe:E 江原堅志さん。今回はそんな多才な美容人の習慣に迫りました。前・後編の2回に分けてご紹介します。

 

>前編はこちらから

 


 

 生死に関わるギリギリの状態ではウソは通じない

 

高校時代の登山部の友人から誘われて、数年前からアルペン・クライミングにトライしています。雪と氷で覆われた冬山で、ロッククライミングするというジャンルなんですが、死の危険があるから訓練していない人は、挑戦できません。冬山で壁から登っている僕たちの姿を見て、一般の登山者の方が「すげー!」といいながら動画を撮影してくれることもあります。そんなときは、最上級の優越感を感じますね(笑)。

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これまでも冬の八ヶ岳や富士山で訓練して、魔の山と言われることもあるマッターホルン、ヨーロッパ最高峰のモンブラン、マッターホルン以上の難易度を持つアイガーに挑戦してきました。例えば、マッターホルンを登るときは、ほぼ垂直の岩壁を1000m登らなければなりません。歩いて登るのとはワケが違うので、普段から走り込みをしたり、クライミングジムに通って、体を作っています。

 

アルペン・クライミングでは、どれだけ準備をしても、生死に関わるようなギリギリの状態の中で戦うことになります。その極限の状態では、ウソが通用しません。極端な話、できない技術を「できる」といって山に登ろうものなら、途中で進めなくなって息絶えるでしょう。そういう環境に身を置くからこそ、人は洗練されていくし、能力が開発されるんだと思います。

 

 

>登山を通して生まれた美容師の価値観

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