なぜあの人は好かれるのか?人を惹きつける “コミュ強”になる。言語を超えてつながる、本物の交流を求めてーACQUA熊谷安史さんの習慣 前編―
意味のあるコミュニケーションの源泉は観察と察知

色々な方と出会ってお話しすることが美容師という仕事につながっていると思います。実績を出し続けてきた方が共通してもつ思考パターンや、突き詰めるストイックさにはいつも刺激を受けますし、異文化で暮らす人の話は常に新鮮です。
そうして色々な人に刺激をいただく反面、自分も相手に刺激を与えられる人でありたいと常々思うんです。楽しく話すのはもちろんのこと、その人を観察して、察知して話を盛り上げる。でも楽しいことだけでは、その場限りで記憶に残らないじゃないですか。相手の記憶に残り良い影響を与えるには、美容師としての仕事をどれだけ真剣に全うしているか、そして業界に関わらずどれだけアンテナを張っているかにつきます。当然美容師なのでやはりトレンドの動向や、髪のこと、美容業界についてよく聞かれます。自分が何を伝えたいかではなく、相手にとって価値のあることは何かを考えて話題を選ぶ。それがまた新たなつながりを生み出すと思っています。

スタッフに対しても同じですよね、こちらが言いたいことをただぶつけても、相手はほとんど残らないんですよね。その人にとって今何が必要か。普段の様子や会話から察知して伝えることで意味のあるコミュニケーションが生まれるんです。