SNSフォロワー29.2万人、“選ばれ続ける必然”はここにある。Say. omotesando戸﨑亨祐の習慣
20年向き合えば、趣味も習慣もサロンワーク

他に毎日やっていることと言えばサロンワークですね(笑)。本当のことを言うと僕の場合もう趣味も習慣もサロンワークなんですよね。
Say.を出店して経営に関わるようになったのは6年前で、経営に関しては今でも「仕事をしている」という感覚があります。でも、美容師としてはもう20年続けているので、いざ現場に立つと、仕事というより日常に近い感覚なんです。単純に、お客さまが綺麗になって喜んでもらうのが楽しい。それが一番大きいです。

現在、僕が担当しているお客さまの割合は、8割が既存の顧客さまで2割が新規の方。長く通ってくださっているお客さまは、会話をしてもしなくても成立する関係性で、意識して “接客”している感覚はあまりありません。自然に会話が生まれるし、話さなくてもリラックスして過ごせる。その距離感が心地いいですね。むしろ自分の方が接客してもらっているように感じることもあります(笑)。新規のお客さまも、SNSで以前から見てくださっている方がほとんどなので、初対面でもすでに関係性ができている感覚があります。そういう意味では、顧客さまと大きな違いはないかもしれません。

ありがたいことに予約も自然に埋まりますし、お客さまに必要なメニューを伝えれば、そのまま納得していただけることがほとんど。売上を追うという意識もあまりないんです。店販も以前は「売らなきゃ」と思っていた時期もありましたが、今は必要なものを前に置いておくとお客さまが自ずと手に取る状態です。もちろん最初からそうだったわけではなく、信頼関係を積み重ねてきた結果だと思っています。
飲みニケーションはなくてもいい。“日常の対話”が最強のチームビルディング

独立して実感したのは、周りに支えてくれる人がいるかどうかで、仕事の質は大きく変わるということ。特に、日々一緒にサロンを支えてくれるスタッフに対しては、「自分が何を返せるか」は常に考えていますね。だからこそ、スタッフとの関係づくりも“特別な場”ではなく“日常の積み重ね”を大切にしています。
飲みに行ったり、何かイベント的に時間を取る必要はないと思っています。たとえ忙しくても、少しの時間で声をかけたり話を聞いたり、その人に合ったタイミングと言葉で伝えることの方が大事だと感じています。

例えばデビューしたての子は、時に目的を失い、何が楽しいのか分からなくなる瞬間もあるはず。そういう時は、その子に寄り添い、 “楽しい”や“やりがい”を一緒に探していく感覚です。
数字を追うことが得意な子もいれば、苦手な子もいる。それぞれにやり方も違うので、同じ正解を押し付けることはしません。
一人ひとりが「美容師って面白いな」と思えるポイントを、横で一緒に見つけていく。そんな関わり方を大事にしています。