毎朝投稿する「#ナイスグルーヴ」に込めた3つの意味 -vetica 内田聡一郎さんの習慣 前編-

小さなルーティンも続けていけば、大きな流れになる

 

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アシスタントの子や、スタイリストにアドバイスをするときによく伝えているのは、「小さなことでもいいから、とりあえず早く始めよう」「明日から何を変えられるか考えてみよう」ということです。しっかり自分と向き合って、たとえば「これからやりたいこと」「なりたい自分」を宣言したのなら、次の瞬間から一歩踏み出してみる。1cmでもいいから前進する。これを続けることで、人は大きく変わっていくのだと思います。でも、最初の一歩を踏み出せない子も多いですね。僕みたいに、朝30秒くらいでサクッとできちゃうようなことでいいんです。ただし、やると決めたら必ずやることが大事です。

 

若い美容師さんに音楽に触れるきっかけを提供したいと思って始めた「#ナイスグルーヴ」ですが、自分の好きなものを再確認したり、頭の整理にも役立っています。美容師は自分の強みやウリが大事ですが、長年やっていると「迷い」が生じることもあります。「#ナイスグルーヴ」は水滴みたいに小さなルーティンですが、それもたまっていけば、川のように大きな流れをつくることになる。これが「自分」を強くしてくれる。本当にシンプルな習慣だけれど、実は自分を高めることにつながっているんですよ。

 

プロフィール
vetica トップディレクター
内田 聡一郎(うちだ そういちろう)

横浜市内のサロンを経て「VeLO」のオープニングに参加。店長兼ディレクターを経た後、2009年より「VeLO」の姉妹店「vetica」のクリエイティブディレクターに就任。サロンワークはもちろん、雑誌撮影、セミナー講師、DJ、イベントオーガナイズなど幅広い活動をおこなっている。著書に『自分の見つけ方』(髪書房)、『内田流+αカット』(髪書房)がある。
http://velovetica.com/

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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