お客さまを想うからこそ、僕は顧客カルテに頼らない -風と雲の美容室 JUNさんの習慣 前編-

初対面のときのような新鮮な目で

 

 

僕には前サロンから続けている仕事の流儀がいくつかあります。僕は基本的に顧客カルテを見ません。なぜなら、初対面のときのような新鮮な目で、お客さまと向き合いたいからです。

 

顧客カルテの存在を否定するつもりはありません。だけど、女性は数カ月で変化するもの。前に来ていただいたときと髪のコンディションも、お気持ちも違うわけです。それなのに、カルテを見ながら前回と同じヘアスタイルを作っていいのでしょうか。新規のお客さまは、こうおっしゃいます。「前の美容師さんよかったんだけど、あんまり髪型を変えてくれなくて」と。顧客カルテに頼りすぎると、「この人はこの髪型が似合う」という固定観念が生まれて、仕事も固定化されてしまいます。それが続くと、お客さまを客観視するのが難しくなる。

 

僕は美容師の仕事は、お客さまを客観視して、お客さまも気づいていないような美しさを引き出すことだと思っています。だから、お客さまに近づきすぎてはダメ。近すぎると客観的に見えなくなってしまいますから。

 

>お客さまは美容師の技術の幅を知らない

 

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