貴重な休日もウィッグデザインに没頭してしまうわけ -RITZ 金井豊さんの習慣 後編-

ヘアデザインはマイナス造形、ウィッグデザインはプラス造形

 

 

普通のヘアカットとウィッグのカットは似ていますが、考え方はまったく違います。ヘアカットは髪を切ることによって減らしていくマイナスの造形です。ウィッグはその逆で、髪を足すプラスの造形。しかも、ウィッグを切って調整するわけですから、マイナスの造形の要素もあります。だから、とても難しいんだけれど、その分、表現の幅も広がります。

 

髪と違ってウィッグは切ったあとに伸びることはありません。もし失敗してしまったら、新しいものを再び仕入れる必要があるのですが、海外から輸入しているので数カ月余計に待たせてしまうことになります。サロンワークでももちろん同じですが、失敗が許されない緊張感がありますね。

 

また、ウィッグは伸びないですが、周りの髪は伸びますから、周りの髪が伸びても自然に見えるようにバランスを考慮しながらカットする必要があります。ウィッグの切り方を教えてくれる人はいますが、そのかたは美容師ではないので、自分で開拓していく大変さと、おもしろさもあります。

 

ウィッグをつけることによって、ただ単にボリュームを増やすだけではなく、お顔のカタチや骨格にあったヘアスタイルを実現することもできます。美容室ではボリュームが出るように上手にセットしてもらったけれど、自分ではできないからお家で再現できないというお客さまもいると思います。でも、しっかりと作りこまれたウィッグがあれば、お家でも同じようなスタイルを楽しめるというわけです。

 

 

>ウィッグデザインは自分に課せられた使命のようなもの

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