貴重な休日もウィッグデザインに没頭してしまうわけ -RITZ 金井豊さんの習慣 後編-

ウィッグデザインは自分に課せられた使命のようなもの

 

 

撮影用のウィッグをつくるのは比較的簡単です。なぜなら、撮影のときにきれいに見えればそれでいいから。でも、お客さまに提供するデザインウィッグはそうはいきません。お客さまはそれをつけて生活するからです。ウィッグデザインを極めるのはそう簡単なことではありません。だからこそ、美容師を続けてきた自分にしかできない仕事だと感じられるのです。

 

ウィッグデザイナーとしての地位を確立して、そのことを多くの人に知ってもらえるようになれば、「ブランド」になります。これが僕の目指す、セルフブランディングです。素敵なヘアスタイルでいるためには定期的に美容室に通う必要がありますが、ウィッグは伸びないので切る必要がありません。微調整やメンテナンスはしますが、一度つくれば長く使えます。ということは、遠方に住むお客さまにも選んでもらいやすいと考えています。ヘアカットだけだと、通える範囲に住んでいるお客さまが中心になりますが、ウィッグデザインの場合は、日本全国に住むかたが顧客になり得るということです。

 

ウィッグデザインを手掛けている美容師はまだいないからこそ、大いなる可能性があると思います。だから僕は、休日もウィッグデザインに夢中になっているのです。

 

 

 

 

プロフィール
RITZ
オーナー/金井 豊(かない ゆたか)

「スタジオV」勤務を経て、1992年に「RITZ」をオープン。サロンワークとともにヘアメイクアーティストとしてファッション誌、CM、広告等で活躍。現在はセミナーや講演なども行う、美容業界のオピニオンリーダーの一人。
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(文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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