たとえその日が暴風雨でも、朝の神社参りを欠かさない -GRAND TAYA GINZA 大川 雅之の習慣 後編-

神社で願うのは、自分と家族、そしてスタッフの健康

 

 

神社に行くのは、基本的に仕事の日だけです。ですが、やりたいことがたくさんあって365日仕事をしているような状況なので、ほぼ毎日と言っていいと思います。出張先で宿泊するときも、宿泊先の近くにある神社を探して、そこで手を合わせているんですよ。

 

大きな仕事がある日の朝などは、お賽銭を15円ではなく、55円にすることも。「すごいご縁がいっぱいありますように」じゃないですけれど、縁起が良さそうだと思いまして(笑)。ある年の12月に売上の新記録をつくったんですが、そのときは毎日1000円入れていたんですよ。でも、あるときふと「あんまり意味がないんじゃないかな」と思って、15円に戻したこともありました。

 

毎日神社でお賽銭を入れて、手を合わせて1日の頑張りを誓うとともに、健康でいられることに感謝し、スタッフと家族の健康を祈ることもあります。やはりこの仕事は健康が第一です。僕はお酒を飲まないし、タバコも吸わないし、美容師の友達もいないので、仕事が終わったら家に帰ってご飯を食べて寝るだけ。「すごくつまらない人生ですね」みたいに言われることがありますけれど、僕は体調が良いというだけでもすごく幸せなんです。

 

 

それに、スタッフが元気だからこそ、毎日の営業ができます。毎日28人とかそのくらいのお客さまがいらっしゃるから、スタッフの力が絶対に必要です。だからみんなにも健康であってほしい。さらに家族も元気でいてくれて、毎日が流れていくことが理想だし、僕にとってかけがえのないことなんです。

 

美容業界の王道のど真ん中を胸を張って歩いていきたい

 

 

今はもう48歳なので、体力の低下を自覚しています。飲み物はお水とノンカフェインのお茶以外は飲まないですし、甘い食べ物も遠ざけています。なるべく果物や野菜をたくさん買って、家で食べていますね。「今の食生活の影響が10年後に出る」という話もあるので、やっぱり食生活は意識しています。お客さまから「ストイックだね」と言われることもあるんですが、自分では全くそんなことを思っていません。自分の体がラクだからやっているという感覚です。

 

神社の話に戻すと、毎日神社で祈っていると心が浄化されるだけではなく、神様に見守られているからこそ、悪いことは絶対にできないなと思います。それは自分自身のことだけではなく、会社に関することも含めてです。これからも僕は、美容業界の真ん中の王道をしっかり歩いていきたいと思うし、いつも元気に、胸を張って生きている美容師でありたいなと強く思います。

 

神社でお祈りするのはたった15秒くらいの時間です。でもこの15秒がかけがえのない時間であり、人生に欠かすことができない習慣なんですよ。

 

プロフィール
GRAND TAYA GINZA

大川 雅之(おおかわ まさゆき)

中央理容専門学校、国際理容美容専門学校卒業。元プロボクサーというユニークな経歴を持つ。有名女優やモデルのヘアメイクで活躍する傍ら、人気・売上ともに全国のTAYAスタッフ1100人の頂点に立つ。2022年6月より、株式会社田谷58年の歴史の中で現役美容師初の取締役に就任。

 

(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)

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