歌う美容師——高木貴雄さん、なんで歌っているの?


ある日突然、インスタグラムに弾き語り動画を投稿し、その後もコンスタントに動画をアップ。今ではウェブメディアに自分の企画を持ち、毎月1曲、ヘアカラーデザインに合わせたオリジナル曲を発表しているveticaのディレクター、高木貴雄さん。……って、高木さん、美容師ですよね? ヘアデザイナーとしての存在感も増している今、なぜ歌うのか。直撃してみたら、美容師が生き残る方法を考えるきっかけになりました。

 



歌をアップしたらフォロワーが減る!?


—早速ですが、なぜ突然歌っている動画をアップし始めたのですか?

 

あるときインスタグラムを見ていて、なんかつまらないなと思ったんです。自分もそうだったのですが、美容師のインスタグラムが完全に集客用になっていて、みんな同じように見えるなって。それで集客につながらなくてもいいから、何か他の人ができないことをやろうと思ったんです。自分の強みを振り返ってみて、音楽をやってみようと思ったのがきっかけでした。

 

—音楽はもともとやっていたのですか?

 

小学校3年生くらいからギターを始めて、中学時代に友人たちとバンドを組みました。バンドは美容師になる直前までやっていました。当時、僕はベースだったのですが、歌いたい気持ちもやっぱりあって。それもあって下手かもしれないけれど、やってみようかなと。

 

 

—頻度が高いときは週1ペースでアップしていますよね。

 

正直はじめは自分でも三日坊主になるだろうと思っていたんですよ。でも一本目をアップしたときの周りの反応が、「おまえ、なにやってんの」っていう感じで(笑)。それが自分のキャラに合っているように思ったんです。3本アップした頃から、お客さまからリクエストをもらうようにもなって。聞いてくれる人がいるなら続ける価値があるのかなと思い、ちゃんと続けようと決めました。インスタグラムに関していえば、アップするたびにフォロワーが減るんですけどね。ひどいときには、一気に20人減ったこともあります。

 

—フォロワーが減る!? それでもアップし続ける理由ってなんですか?

 

音楽が好きという、僕のステータスのひとつを知ってもらおうというだけですね。食べ物や行った場所をインスタにアップする人がいるじゃないですか、それが僕にとっては音楽だったというだけです。別にそれでファンを増やそうとも、集客をしようとも思ってはいません。

 

>フォロワーは減るけど、お客さまとの関係は強まる音楽の力

 

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