採用担当が語る“本気の採用基準” MINX編 歴史とトレンドを背負うブランドサロンで、輝ける人材とは?

美容業界で理想のキャリアを築きたい美容学生や転職希望者に向けて、人気サロンの“リアルな採用基準”を紐解く本シリーズ。今回は「MINX(ミンクス)」にフォーカス。
自らもトップランナーとして現場で活躍する、MINX取締役・歳嶋建国(としじまたけくに)さんに、応募者に求める人物像や面接時にチェックしているポイントについて伺いました。ブランドサロンとして40年の歴史を誇る、MINXの採用の裏側に迫ります。
何より大切なのは、美容が好きであること

─新卒採用では、どのようなポイントを重視していますか?
・美容が好きであること
MINXは40年という長い歴史のある会社。さまざまな選考基準を設けながら採用活動をしてきましたが、大きな枠で言うと『美容が好きか』という、この一言に尽きます。売れたい、有名になりたい、などの野望も大切ですが、やはり、根本的にその気持ちがある人の方が仕事に打ち込めるんですよね。ご本人も含め、誰かの髪を可愛くすることが大好きだという気持ちが伝わってくると、採用につながりやすいです。
「この子は美容が好きそうだな」と判断するポイントはいくつかあります。分かりやすいところで言うと、学生時代にいかに練習をしていたか、コンテストでどんな成績を残したか、学校での取り組みや姿勢ですね。それ以外にも、自分自身の髪型やメイク、ファッションも判断基準の一つになりますね。面接の中でも「今日の髪型やファッションのポイントはどこですか?」と聞くこともあります。
・技術への熱意と、セルフブランディング意識
美容師は職人とも言われますし、MINXは職人気質のスタッフが多いサロンでもあります。ただ、職人であると同時に接客業でもあるので、お客さまから「この人にやってもらいたい」と思ってもらえる人間であることもすごく大事なんです。
職人気質な技術への熱意と、お客さまから支持される愛嬌やファッションセンス。今の時代は、その両方を持つ人が、特に人気を集めていると思います。MINXは歴史あるサロンであると同時に、トレンドを常に発信するサロンでもあります。
だからこそ、仕事への熱量だけでなく、感性も含めて、そんな環境で活躍できる人材かどうかもしっかりチェックしています。
・接客業をする上でのポテンシャル
MINXの選考で、ある種の名物ともなっているのが、一次選考です。一次選考ではまず、10名以上の各店の代表たちの前で15メートルほどの通路を歩いた後、自己紹介と「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」などの接客用語を言ってもらいます。そして、1分間の自己アピールをして終了。面接は一切ありません。
この一次選考で見ているのは、笑顔や、声がちゃんと通るか、明るいトーンで話せているかなどの、接客業に従事する人間としてのポテンシャルです。ある意味、面接というよりはオーディションに近いのかもしれません。かなり緊張感がありますし、正直、これを嫌がられることもあるのですが、一次選考は僕が入社した頃からずっと変わらずにこの形なんですよね。
こちらも皆さんが緊張していることは大前提で見ているので、多少の失敗は気にしなくても良いと思います。それ以上に大切なのは、明るさや、はつらつとした雰囲気。心臓はバクバクだと思いますが、なるべく笑顔で、元気よく臨んでもらえたら嬉しいですね。
─中途の採用で重視しているポイントは?
・周囲を巻き込み、チームを引っ張れるか
中途採用の場合、たとえスタイリスト経験のある方であっても、アシスタントとして一からのスタートになります。そのため、一緒に働くことになるアシスタントより年齢が上になることも少なくありません。だからこそ、その世代を引っ張っていける人であるか、という所は見ていますね。すでにMINXで働いていた人たちの中に入っていかなければならないので、そこで負けじと頑張れるだけの熱量や、時には周囲を巻き込むリーダーシップも求められます。
・将来のビジョンが明確に描けているか
MINXに応募してくれる方は、「技術を学びたい」と考えている方がすごく多いんですよね。もちろん、技術を学びたい、磨きたいという気持ちがあるのは素晴らしいことです。ただ、サロンは学校ではありません。大切なのは、その先にどんな美容師になりたいのか、どんな風にお客さまを可愛くしていきたいのかという視点です。どんな美容師像を描き、どんなビジョンが描けているかどうかは、新卒採用よりも厳しく見ているポイントです。
─採用担当として、思わず好印象を抱くポイントは?
・言葉のキャッチボールが自然に出来ること
絶対条件というわけではありませんが、受け答えが明確な人はやはり好印象に繋がります。こちらの質問の意図を汲みとり、的確に回答できる人には、「理解力」と「頭の回転の速さ」を感じますね。一方で、質問に対して違う答えが返ってきたり、会話のテンポがかみ合わない場合には、「コミュニケーション上の課題があるかも」と少し不安になることも。
受け答えが明確であることは、相手の意図を察する能力があるとも言えます。サロンワークでは先輩からの指示を的確に判断し、動かなければなりません。スムーズなコミュニケーションが取れて、要領を得た対応ができる人は、現場での即戦力として力を発揮してくれていることが多いように感じます。
─逆に、マイナスなイメージを抱くポイントは?
・緊張で本来の姿が見えない人
緊張のあまり、笑顔がなかなか出てこなかったり、声が小さくなってしまうのは、もったいないなと感じますね。
面接中は、頭が真っ白になって練習した言葉が出てこなくなり、詰まってしまう…という場面を見ることも多々あります。きっと、すごく練習してきてくれたからこそ詰まってしまうのだとは思いますが、面接は“練習してきた通りに話す場”ではないんですよね。
覚えてきたことを喋る以上に大切なのは、自分の思いを伝えること。その場で浮かんだ言葉でいいので、頑張って話してくれた方がこちらも感じるものがあると思います。緊張しやすい方こそ、台詞のように言葉を固めてくるのではなく、自分が本当に伝えたい“想い”とはなにか、をしっかり準備してきてもらうのがいいかもしれません。
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