二十代を駆け抜けたからこそ、今は自分のことも大切にしたい oren MIZUHOさん─天職WOMAN─

 

都心でがむしゃらに働いた20代を経て、30歳の節目に横浜にoren(オーレン)をオープンしたMIZUHO(ミズホ)さん。orenは、女性の働きやすさを最優先に作ったサロンです。そしてMIZUHOさんご自身も、美容師歴13年目となった現在は、ワークライフバランスを整える重要さを日々感じているそう。表参道や渋谷で必死に数字を追い、結果を出したからこそ見えた“自分らしい働き方”とは?

 


 

アシスタント2年目でまさかの大役に抜擢

 

 

中学生の頃には、すでに美容師になろうと決めていました。正直、きっかけはもう覚えていないのですが、昔から美容が好きな子供だったんですよね。しかも、当時からすでに就職先は東京と決めていて、親に上京宣言までしていたんですよ。というのも、私は福岡の中でも中心地から離れたエリアの出身で、絶対に田舎から出たい!という強い気持ちがあったんです(笑)。

 

新卒で入社したのは、表参道の老舗ブランドサロンです。自分で色々なサロンを見て、インフルエンサーが活躍する今どきの人気店に足を運んだこともあるのですが、あまりにキラキラした世界に「私はここでは戦えない!」と怯えてしまって…(笑)。将来の希望も含めて学校の先生に相談したら、おすすめされたのが1社目に入社したそのお店でした。

一度見学に行ったときもアットホームな空気だったし、福岡出身のスタッフも多く、親近感が湧いたことも決め手になりましたね。

 

 

いざ始まったアシスタント1年目は、初めての社会人生活に戸惑い、やるべきことをやっていたら日々が過ぎていったという感じでした。転機が訪れたのは2年目。運が良かったのか悪かったのかはわかりませんが(笑)、当時のオーナーのメインアシスタントに抜擢されたんです。

 

メインアシスタントという名前ではあったものの、実際のところはサロンワークはもちろん、外部の仕事なども全て同行する、半ば付き人のような役割でした。プライベートなんてあってないようなものでしたが、目上の方達とのお食事会に連れていってもらったり、普通の美容師やアシスタントではできないような経験もたくさんさせていただいて、ありがたかったですね。

夜は大体会食の予定が入っていたので、練習は営業前。同期に遅れを取らないように、自分なりにがむしゃらに目の前の課題をこなしていました。

 

デビュー後にぶつかった初めての壁

 

 

デビューの4年目までずっとオーナーのメインアシスタントとして過ごしました。日々の営業も忙しく、それが終わればオーナーと外の仕事…と、頭の中にずっとオーナーがいるようなアシスタント時代。確かに大変ではありましたが、それ以上に新鮮なことが多くて楽しんでいた自分がいたんです。ある意味、向いていたのかもしれません。

 

そして初めて仕事につまずいたのは、スタイリストデビュー後です。当時、そのサロンでは大手集客サイトへの掲載をしておらず、独自の予約管理サイトを使っていました。新規のお客さまが自ら見つけて来てくれることはほとんどなく、集客はSNSを頑張るか、道でハントをするかの二択。デビューからしばらくは、本当にお客さまがいなくて苦しかったですね。

 

 

SNSは当時からやっていましたが、私は変なところでこだわりが強くて、バズるためだけの投稿はできないタイプだったんですよ。本当の意味で自分が“良い”と思えるものだけを載せていたので、トレンドをすぐに取り入れている柔軟な同期に比べたら結果が出るのはかなり遅かったです。

ただ、周りを見ても、売上が高いのは長く勤めている人たちで、同期を含めてデビュー1、2年目のスタッフは苦労している人が多かったと思います。地道に売上を積み、デビューから2年でようやく80万円くらい。極端に低いわけではないけれど、満足がいく結果には程遠い日々が続きました。

 

このまま1年、2年、3年と続けたとしても自分が進化できる未来は見えなかったし、環境が大きく変わるとも思えなくて。今の状況が続いたら、美容師を嫌になってしまうかもしれないな…と悩んでいたんですよね。

 

 

そんな時に、知人から「渋谷にお店をオープンするんだけど、一緒にどう?」と声をかけてもらったんです。本当に奇跡のようなタイミングでした。サロンの立ち上げを一から見てみたいという思いもあったので、今しかない!と新しい環境に挑戦することにしました。

 

我ながら運が良かったと思うのですが、前社に入社したのとほぼ同時くらいのタイミングでSNS投稿の反響が急に伸びたんですよ。

顔まわりカットや韓国風のスタイルなど、私が打ち出していた投稿が渋谷エリアの客層とマッチしたことや、1社目に比べて価格帯がわずかに下がったこと。そして、ずっと交流のあったインフルエンサーの方が私のアカウントをおすすめしてくれたことなど、色々な要素が重なってSNSと売上が一気に伸びました。

 

>30歳を機に、改めて自分と向き合った

 

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