エイプリルフール、嘘で終わらなかった美容師達の大事故集

年に一度のエイプリルフール。軽い嘘や冗談のつもりが、美容師という仕事では思わぬ大事故につながることも。「冗談です」が通じない現場で起きた、笑えないけど笑ってしまう失敗談。お客さま・スタッフ・SNSを巻き込み、嘘が嘘を呼んだ結果、取り返しのつかない空気になった“嘘から発展した大事件”を紹介します。
<目次>
> 仕上がりに関する冗談は命取り。エイプリルフールの代償(28歳/男性)
> 彼氏いない設定、崩壊。エイプリルフールの大炎上(26歳/女性)
> クビになるって嘘ついたら、本社が動いた話(32歳/男性)
> 冗談のつもりが命がけ。会計で逆ドッキリを喰らった日(34歳/男性)
> 場を和ませるつもりが、真顔になったカット中の出来事(27歳/男性)
仕上がりに関する冗談は命取り。エイプリルフールの代償(28歳/男性)
4月1日、エイプリルフール。何度か指名してくれて、少し距離も縮まってきたお客さまのカラー施術を終えたあと、私は完全に調子に乗っていました。仕上がりは問題なし。でも、鏡を見せる前にエイプリルフールの冗談のつもりで、真顔でこう言ったんです。
「すみません…ちょっと思ったよりムラが出ちゃいました」
すぐに「エイプリルフールです!」と言う予定でした。…予定でした。次の瞬間、お客さまの表情が一気に曇り、鏡を見る前から目が潤み始めて、震える声でこう言われました。
「今日、このあと大事な予定があって…」ポロポロ落ちる涙。完全に凍りつく店内の空気。「あ、やばい」と思った時には、もう手遅れでした。

慌てて「嘘です!エイプリルフールです!」と訂正しましたが、「いいです、そんな言い訳しなくて…」と、まったく信じてもらえず。鏡を見せてムラがないことを証明しても、気まずさは最後まで消えませんでした。お会計まで会話はほぼゼロ。後日、そのお客さまが再来店することはありませんでした。
仕上がりに関する嘘は、冗談にならない。美容師の「失敗しました」は、お客さまの人生予定まで揺るがす。エイプリルフールでも、言っていい嘘とダメな嘘がある。そう身をもって学んだ大事故でした。