びよう道 vol8. TWIGGY.松浦美穂さん 〜美容道とは美しい生き方のこと。美容師がヘアだけを考える時代は、もう終わりです〜

2019.09.27

自分を愛し、人を愛し、地球にやさしく生きる

 

 

20代のころ、変わらない美容業界にやきもきしている自分がいて、「私は日本にいちゃいけないのかな」くらいに思い詰めていました。そして、ファッションや音楽で影響を受けたロンドンへ。「いつか日本に帰って、美容業界を変えるんだ」という気持ちで出ていきました。実際に私が日本の美容を変えられたかわからないけれど…1㎜くらいは変えられたかなと思うし、変えるためのアクションを続けています。

 

たとえば今、TWIGGY.は自然電力にしてるんですよ、水力発電と風力発電、太陽光発電で作られた電気を、自然電力株式会社から買っています。なぜ、再生可能エネルギーにこだわるのかというと、美容師はヘアスタイルをつくるためにシャンプーやケミカルで水を汚してきたからです。人間はきれいになるためにオーガニックのものを食べたり、飲んだりしています。人間は善玉菌が増えて、腸の中がきれいになり、肌も美しくなったかもしれない。それはいいことなんだけど、その一方で、「地球が泣いてないかな」って考えたほうがいい。だから私たちは自然電力を選んでいますし、TWIGGY.のプロダクトはできるだけ地球に優しくつくってあります。ヘアスタイルのことばかり考えているのはエゴイスティックだし、もうそういう時代は終わりにしたいんですよ。

 

自分を大切にするから、人を愛することができるし、やがて地球のことまで考えられるようになる。私は、本当の意味で人に寄り添う美容師が、もっともっと増えてほしいと思っています。私もまだ、道の途中ではあるけれども、少しずつ手ごたえを感じられるようになってきました。

 

 

みんなにも、私と同じようになれとは思わないけれど、日本人らしく心を込めて、地球への還元も考えて、理想のみらいを掲げてほしいなって思います。ちょっと大きな話になってしまったけれど、びよう道って結局、美しく生きることに通じるんじゃないかな。自分を愛したり、「美しさを感じられる心」を愛おしく思えなかったら、絶対にやっちゃいけない仕事なんですよ。

 

 

プロフィール
TWIGGY. オーナースタイリスト
松浦美穂(まつうらみほ)さん 

都内で美容師、ヘアメイクとして経験を積んだのちロンドンへ。帰国後、1990年にヘアサロン「ツイギー」を設立。サロンワークをはじめとして、雑誌、広告、ショーなどで活躍する。人の自然治癒力に着目し、地球環境にも配慮したヘアケアプロダクト「ユメドリーミン エピキュリアン」など、オリジナルプロダクトも展開。サロンにはオーガニックカフェを併設し、2018年夏よりサロンの電力を100%自然電力に変更するなど、「健康」と「美容」と「地球環境」をテーマに様々な分野で活動の場を広げている。
2019年3月には、新製品”グロス&パフュームSUN”を発表。

 

 

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