なくなるサロンを引き継ぎ、店の代表に。これから目指す理想の働き方とは? ―JEFF木村恵美さんの働く理由

 

次世代のサロンリーダーを期待される若手スタイリストに聞く「このサロンで働く理由」シリーズ。今回は、原宿の隠れ家サロン「JEFF」のスタイリスト、木村恵美さんを訪ねました。

 

原宿の喧騒から離れたビルの4階にある隠れ家サロン「JEFF」。オーナーの梅沢紳哉(うめざわしんや)さんがフィンランドのヘルシンキに新店をオープンしたのを機に、原宿の店舗を木村恵美(きむらめぐみ)さんが引き継ぐことになりました。現在、木村さんはフリーの美容師としてJEFFで働きながら、ヘアメイクの仕事もされています。「あえて1人のサロンで働きたいと思っていた」と語る木村さん。JEFFを引き継ぐことになった経緯、そしてさまざまなサロンを経験した木村さんが目指す理想の働き方を伺ってきました。

 


 

写真集を眺めるようにヘアカタログばかり見ていた

 

 

美容師になりたいと思ったのは、小学校2年生のころ。初めて連れて行ってもらったヘアサロンで働いていた美容師さんがかわいくて、キラキラしていて、「大きくなったら、そこの美容師になろう」って思いました。成長しても、夢はずっと美容師一択。クラスで一番髪の毛が長い子の髪を編むと、友だちのお母さんに「いつも髪の毛をかわいくしてくれてありがとう」って言われたりして、美容師になった気でいました。中学生になると、自分の髪を切るようになり、モンチッチみたいなベリーショートだったので「モンキーカット」と勝手に名付けていましたね。もちろん、ガタガタでしたけど(笑)。そのころから、「東京で就職したい!」と思うようになり、写真集を眺めるように、ずっとヘアカタログばかり見ていました。髪型を変えたいとか、勉強のためというよりは、見ているだけで楽しくて、まるでアート作品を見ているような感覚でした。

 

絵の勉強がしたくて、高校は美術系の学校に進学しました。美容師の勉強に役立つかはわからなかったけれど、「普通科の学校に行くよりは美容師につながることがありそう」と思ったんです。大阪の専門学校に進学してからは、クラブを借りてヘアショーをしたり、コンテストに出たり、楽しく過ごしていました。同じマンションに同級生が4人住んでいて、その子たちからいっぱい影響を受けました。私は負けず嫌いなところがあるので、斜め下に住んでいた子の部屋の電気が点いていると「練習しているかも」と思って私も練習したり(笑)。すごく狭い部屋だったのですが、4人がうちに集まって練習したこともあります。就職はみんなバラバラになってしまったのですが、同じ時間を過ごしてきた仲間なので、今でもすごく仲がいいです。

 

>梅沢さんを知ったのは偶然? 木村さんが求める理想の働き方とは?

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