韓国発エクステ「スリムタッキ」とカラー技術が武器。ブルーオーシャンを狙い撃つ! Chiakiさん

新しい環境に飛び込み、念願のブリーチ技術を磨く

 

 

pünëlでのサロンワークは、本当に貴重な経験でした。フリーランスとしての参加だったので、技術チェックや本格的なレッスンを受けた訳ではありません。それでも、質問に対して答えが返ってくるスピード感や、自分よりも圧倒的にカラーが上手い人たちに囲まれた環境で過ごせたことは、とてもありがたかったですね。

業界内でデザインカラーがトレンドになったタイミングで、ワントーンのカラーを作りたかった私はお店のブランディングに沿わない気がして離れてしまったのですが…。今でもスタッフやオーナーたちには心から感謝していますし、ハイトーンカラーやブリーチワークに自信を持てたのは、pünëlで働かせてもらったおかげだと思っています。

 

実は、今SNSで発信している韓国エクステのスリムタッキも、pünëlにいた頃に出会った技術です。パンデミックが明け始めた頃、韓国と日本の美容師さんが交流するイベントやセミナーなどが頻繁に開催されていて。代表たちが韓国の美容師さんと交流する姿を見て興味が湧いて、自分でも現地の技術や美容師さんのことを調べるようになったんです。その中で見つけたのが、スリムタッキでした。

 

 

とは言え、その時はSNS越しに見て「こんなのがあるんだ」と知った程度。仕入れ方もわからなかったですし、ハイトーンとは相性が悪いかも?などの葛藤もあり、気にはなったものの導入は一度見送りました。

 

でも、再びフリーランスに戻って少し経った頃に、自分の中でも、お客さまの中でも、ハイトーンをやりたい気持ちが少し落ち着いてきたように感じた時期があったんです。

年齢を重ねて社会人になった方も多かったですし、韓国ヘアのジャンルで暗髪が流行った影響もあると思います。落ち着いたトーンのオーダーが増えてきたので、今なら挑戦してみてもいいかもしれない、と考えました。

 

需要はあって、供給が少ない。そこがチャンスだと思った

 

 

スリムタッキは韓国発祥のエクステ。1つのエクステに2つの毛束が付いていて、ボリュームが出しやすいことが特徴です。そして、使用期間が最長で8カ月と一般的なシールエクステと比べてかなり長め。定期的にケアをすれば最終的にコスパもいいんですよ。私のブランディングである韓国スタイルにもピッタリで、今では大きな武器になっています。

 

とは言え、日本では扱っているサロンも少なく、本格的に導入するまではかなり大変でした。最初は、大阪でスリムタッキを導入しているサロンの方が開いた体験会に参加して。1時間で編み方を教えてもらったのですが、手元の動きが複雑で「こんなのできない…」と思いましたね(苦笑)。

 

実際に使用するエクステ

 

体験会を開いてくださったサロンの方を通してエクステを仕入れることはできるようになりましたが、技術に関してはほとんど独学です。編み方や、地毛との馴染ませ方など、たくさんのモデルさんに協力してもらって経験を積んでいきました。その後、ある程度基礎を固めたタイミングで、本場の韓国での講習にも参加。デザインの部分を詳しく学んだことで、仕上がりのクオリティがさらに一段上がった気がしますね。

 

基礎からデザインまで一通り身につけた今、最も難しさを感じるのは、カラーです。お客さまの地毛とエクステの毛は、当然ながら全く別のベース。その二つを、アンダーレベルや明度、色落ちも含めてピッタリ同じカラーに染めるのは、薬剤知識やカラー理論に自信がある状態でも、ものすごく難しいですね。さらにエクステと地毛はそれぞれ別の薬剤を使って染めることが多いので、違和感なく馴染ませられるか、色を合わせるまでは内心ドキドキです(笑)。

 

 

でも、私にとってその難しさは面白さでもあるんですよ。私の原点は『カラーが好き』という気持ちで、ブランディングも全てそれに基づいて決めたもの。カラーが好きだからこそ韓国ヘアやハイトーンに行き着きましたし、スリムタッキのエクステも、シールエクステと違ってカラーに対応できることが取り入れた理由の一つです。そういう意味ではすごく自分に合った技術だと感じます。

 

エクステを発信し始めたことで客層にも変化がありましたし、売上も以前よりかなり伸びました。まだ日本では浸透していないメニューなので見つけてもらう難しさがあるとは言え、それ以上に需要がある、ブルーオーシャンの技術だと感じます。

今は完全に一人でやっているので、1日の入客は2名から4名ほど。アシスタントがいればもう少し枠を増やせるかもしれませんが、サロンとフリーランスを両方経験した結果、自分に合うのは一人でやる方なのかな?と感じています。

ただ、仕事をセーブするつもりはないですし、良いご縁があればどこかのサロンに入る可能性もあります。常に選択肢はいくつか持っておきたいので、これからも自分の心に素直に動いていけたらと思います。

 

プロフィール
フリーランス/スタイリスト
Chiaki

宮城県出身。SENDAI中央理容美容専門学校卒。新卒で地元のサロンに就職。都内人気店で3年間勤めた後、SALOWINでフリーランスに転向。その後、punelでのサロンワークを経て現在は再びフリーランスに。ブリーチカラーの技術と、国内ではまだ導入サロンが少ない韓国発エクステのスリムタッキを武器に、独自の韓国ヘアを発信し人気を集めている。

Instagram:@__chiaki_a

(文/岩木日向子 撮影/菊池麻美)

 

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