24時間稼働でモデル枠開放、シャンプー台で睡眠 デビューの先に見据えた“売れる美容師”への道 ― 最速デビュー!ロケットスターター美容師 Miyu’s根本優斗 ―

 

サロン歴代最速デビューを果たしたスタイリストにフォーカスする企画「最速デビュー!ロケットスターター美容師」。スピードデビューが全てではないものの、誰よりも早くステージに上がるには「志」と「戦略」と「努力」が欠かせないはず!

 

今回登場するのは、令和を生きる昭和ガチ勢男子根本優斗(ねもとゆうと)さん。渋谷のど真ん中に150坪のフロアを有するサロンMiyu’s(ミューズ)で活躍するスタイリストです。他の人と違うことをしようと半年間もの間、営業時間以外全ての時間をモデル枠として開放し、合間にシャンプー台で睡眠をとりながら、誰よりも早くデビューした根本さん。その姿はまさに“令和には珍しい昭和魂”そのもの。しかし、ただ根性だけで突っ走ったわけではありません。見据えていたのは、デビュー後に予約が埋まるスタイリスト。最速デビューをゴールではなくスタート地点にするために、圧倒的な数を積み重ねてきた根本さんの挑戦を追います。

 


 

ロン毛がきっかけで始まった美容師人生。

 

 

編集部:根本さんが美容師を目指した理由は?

 

根本:最初から美容師に憧れていたわけではないんです。小学校から野球をやっていて、12年くらいずっと坊主でした。だから野球を辞めた瞬間に、その反動で髪を伸ばしたくなって(笑)、ロン毛にしたんです。

進路を考える時期に、先生に「髪は切りたくないです」と話したら、「じゃあ美容師になったら?」と言われて。それが美容学校へ進むきっかけでした。

 

そんな軽いノリで入った美容学校でしたが、実際に技術を学んでみると意外と自分に合っていて。練習することも楽しかったですし、どんどん美容にハマっていきました。

学生時代からメンズサロンに通っていたこともあって、「美容師になるならメンズを極めたい」という気持ちが自然と強くなっていったんです。

 

 

編集部:では、新卒ではメンズ特化のサロンを選んだのでしょうか?

 

根本:いえ、最初に入社したのはレディーススタイルが中心のサロンです。ただ、そこにメンズ特化で活躍している先輩がいて、その方について学びたいと思ったのが入社理由でした。その先輩が独立することになったタイミングで、「メンズを学びたいなら」と紹介してくれたのが長谷川(Miyu’sオーナー長谷川将郁さん)でした。それがMiyu’sに入社することになったきっかけです。

 

人が寝ている時間にやるしかない!24時間モデル開放で積み上げた圧倒的経験値

 

 

編集部: Miyu’sに入社して、サロン史上最速クラスとなる2年半でデビューされたそうですね。

 

根本:入社3年目にデビューしました。昨年11月にデビューし、今、9カ月目です。他のスタッフは3〜4年ほどでデビューすることが多いので、早い方だったと思います。

 

編集部:デビューに向けたカリキュラムはどのように進んだのでしょうか?

 

根本:基礎的な技術を身につけた後、縮毛矯正から改めて実践的に学びました。もともとメンズ特化でやると決めていたので、レディースは基本の技術を学び、メンズは17種類のスタイルをウィッグで練習。その後モデルでそれぞれのスタイルのチェックを受けます。最終的にはスタイリスト全員の前でモデルをカットして、全員のOKをもらえればデビューという流れでした。

 

 

編集部:最速デビューを目標にしていたのでしょうか?

 

根本:最速デビュー自体はあまり意識していませんでした。僕はもともと器用なタイプではなかったので、人と同じことをしていたら追いつけないと思っていて。だったら、人が寝ている時間にやるしかない。朝練をして、営業後も練習時間にあてました。モデルカットの段階に入ってからは、全時間帯で予約を受け付けられるよう、営業時間外の枠を全て開放しました。

 

編集部:営業もいれたら24時間稼働ということですか? 深夜でもモデルさんは来てくれたのでしょうか?

 

 

根本:24時間稼働です(笑)。夜中でも意外と予約は入るんです。当時は表参道の店舗だったので、サロンの地域柄、近隣にお住まいの30代以上のお客さまが多かったです。時には深夜バスで明け方に新宿に到着した方が、「時間があるから髪を切ろう」と来てくださることもありました。

 

多い時は1日10人ほど担当して、予約の合間にシャンプー台で寝る生活でした。その生活を半年ほど続けたので、モデルカットの規定人数は60人でしたが、はるかに上回る人数のカット経験を積むことができました。

 

当時の予約表。夜中にも予約が。

 

編集部:そこまでの生活を続けられた理由は?

 

根本:一人だったら続かなかったと思いますが、長谷川が夜中も一緒にいてサポートしてくれたおかげです。長谷川もシャンプー台で仮眠していましたね。一度帰ったと思ったら手作りのお弁当を持って戻ってきてくれたこともありました。普通できることじゃないので感謝してもしきれません。

 

>デビューはゴールではない。売れる準備はアシスタント時代から始まっていた

 

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