まるでCM!? 660万再生のリール動画を生み出すオオツヤスヒロのクリエイティビティ。劇的ヘアチェンジの魅せる映像テクニックの裏側!

 

キッカケは友達の結婚式。人の心を動かす映像づくりへ

 

――Instagramに注力するようになったのは、いつ頃でしたか?

 

本格的に取り組み始めたのは、コロナ禍からです。それまではヘアセットをなんとなく投稿していた感じだったので、フォロワーは100人もいなかったんじゃないかなと思います。恵比寿という場所柄パーティヘアの需要はあったんですが、2020年を機にニーズが激減して、そのタイミングでヘアセットの投稿をやめました。

 

リール動画作りのキッカケになったのは、プライベートで友人の結婚式の動画を作ったことです。まだ編集技術はそこまでなかったんですが、企画構成を考え、いろんな人のインタビューを撮って、音楽を選んだりして完成させて。本番でその動画を見たみんなが感動してくれて、盛大な拍手を聞いたときに「これは素晴らしいな」と感じたんですよね。そこから、人を感動させるような発信がしたいなと思ったときに、何かに特化した方が分かりやすいので、「ショートヘア」でいこうと。






――ショートヘアの動画がたくさんある中で、オオツさんが作るリールはユニークな世界観がありますよね。どのようにして、あの領域に辿り着いたんでしょうか。

 

最初はいろんな方のインスタを見て真似から入ったんですが、もっとメッセージ性があって、面白いと感じる映像が作りたいなと思ったんですね。第一印象で目を引くポイントは”解像度”だと思ったので、先行投資で一眼レフのカメラを買いました。それを使って、縦で撮り始めたんです。

 

小さい頃からテレビCMが好きだったんですけど、JR東海のクリスマスシーズンのCMなんかは、キャッチコピーとか音楽をいまだに覚えてるんですよ。たった15秒じゃないですか。なのに、いつまでも記憶に強烈に残っていて。「そうだ 京都、行こう。」というキャッチコピーだけで映像と音楽が伴うと行きたくなったりもするし、映画を一本見たような感覚になったりもして。僕もリールのクオリティを上げて、そんな動画を作りたいなと思いました。クリエイティブになり過ぎると大衆受けしないので、今っぽいけど、どこか懐かしさも感じるような。内面の感情を引き出せる映像を意識しながら作っています。






「何歳でも、あなたはまだまだ変われる」を伝えたい


オオツさんのInstagramより @yasuhiro002

 

――キャッチコピーなども、すべてご自身で考えているそうですが、インスピレーションの源は?

 

電車で通勤しているので、中吊り広告はくまなく見てますね。「この企業のコピーはすごい」と思ったら、それを美容室と掛け算して考えたり。集客目的というよりは、50代でも60代でも変われるんだよ、というメッセージを伝えたいと思っているので、それをCMのようなスタイルで届けているという感覚です。

 

撮影は、いつもサロン内の決まった席で行なっています。お客さまが「行ってみたい」と思えるように、背景はぼかしながらも、店の雰囲気や奥行き感、スタッフの数がなんとなくわかる感じで撮影していて。映り込むライティングも、すべて計算しています。スマホだと暖色が強くなって光にノイズが入るので、一眼レフでそのノイズも考慮しつつ、いろんな場所の光を分散させているんですよ。




 

――さすがのこだわりですね。

 

最初の頃、お客さまに来店理由を聞いていたんですが、「キャッチコピーに背中を押された」とか、「この人みたいにかっこいい女性になりたい」とか、髪型とは違う部分に刺さっていることに気づいたんですね。それで、コピーなど髪型以外の部分もブラッシュアップしていきました。最近は、登場してくださるお客さまのファンも増えているんです。





>大人女性の“変身願望”に寄り添い、絶大な信頼を獲得

 

 

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