自分たちが考える理想の環境は、自分たちの手でつくるしかない ‐freera/高安 亮介さん‐

お客さまにサロンのクオリティが下がったと思われるのは絶対に嫌だった

 

 

前職のサロンが100坪の広さでしたが、表参道店は30坪程度。しかも地下にあります。お客さまにサロンのクオリティが下がったと思われるのは絶対に嫌だったので、いかに広さを感じていただくか、そして地下にあっても明るさや開放感を感じていただくか、内装を工夫しています。

 

広さを感じてもらうために鏡を壁に貼り付けることで空間を最大限生かし、視界を遮るものをできるだけ取り払うことでサロンの端から端まで見渡せるようにしました。サロンの明るさに関するところでは、広い窓をつくって採光し、フロア全体の色調や照明を調整し、仮に天気が悪い日でもそれを感じさせない空間づくりをしています。

 

 

店舗名の「freera」は、「時代に左右されない自由なスタイル、生き方を提案したい」という企業理念を表す造語です。この想いは、お客さまだけでなく、スタッフに対しても同じ。正社員で安定した働き方をしたいスタッフもいれば、業務委託でしっかり稼ぎたいスタッフもいるはず。一人ひとりのスタッフにあった働き方を実現するために、freeraをつくったので、サロンを運営する部署と人材を雇用し育成する部署を分け、多様な働き方に対応できる組織体系にしました。

 

「自分たちがやられたら嫌なことはしない」が経営の基本姿勢

 

 

前のサロンのメンバーで、一緒に働きたいと考えてくれる希望者は全員freeraに入ってもらいました。そんなこともあり、オープニングから10人以上でサロンを運営しています。働いているメンバーも前と変わらないので、顧客さまからすると「サロンが引っ越した」くらいの感覚かもしれません。

 

オープン当初から報酬や休日、教育などに関してはできるだけスタッフの意見を吸い上げ、透明性を持たせています。以前は叶えられなかった理想を叶える環境をつくりたいので、例えば自分たち知らない間に人事制度が不利な条件になるなど、自分たちがやられたら嫌なことをしないというのが基本的なスタンスです。

 

 

 

 

教育に関して言えば、基本的な技術を「絶対的にお客さまを満足されるレベル」で習得させます。その上で、自由に自分の進みたい方向に向かっていいというやり方です。とはいえ、様々な選択肢に触れさせてあげたいので、表参道店と新しい渋谷店との間で行き来させることによって、いろいろなスタイリストの仕事を間近で見られるようにしています。いろいろ見て学んだ上で、自分がいいと思えるデザインを構築してほしいですね。

 

>明確なビジョンや大義名分のない独立は失敗する

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