「美容師の独立はデメリットしかない」と思っていた僕が独立した理由 ‐AIN./長谷川 裕二さん‐

個の力を引き出し、結集して、強いチームをつくりたい

 

 

もちろん、最初から個人が美容師以外の仕事でマネタイズするのは簡単ではありません。コロナ休業中にnoteで稼いだ美容師さんと同じことをみんなができるわけじゃない。じゃあどうするかと考えたとき、個人じゃなくて会社なら何かできるかもしれない。物販なのか、メディアで稼ぐのかわかりませんが、選択肢は広がります。美容師が美容師以外の仕事でも稼ぐためにはどうしたらいいのか、まさに今考えているところです。サロンをオープンして1カ月間、撮影やサロンワークに没頭し、戦略を考える毎日が楽しくて仕方がありません。

 

僕は独立意欲が高くありませんでしたが、一般的には将来独立したいと考えている美容師さんは多いと思います。独立してやりたいことがあるのなら、独立を目指す美容師さんの背中を押したい。でも「将来が不安だから」とか「自分が働かなくても稼げるから」とか、そういう考えでは強いチームはつくれないんじゃないでしょうか。

 

 

僕たちは大手サロンのようにどんどん店舗展開していく資本力はありません。それに対して何ができるかというと、個の力を集めて、チームとして新しい何かを生み出すことだと思うんですよね。それが一人ひとりの新しい可能性を生み出し、できることを増やしていく。そんなサロンを目指したいと思います。

 

プロフィール
AIN.
代表/長谷川 裕二

京都府出身。関西美容専門学校卒業後、AFLOAT GROUPに入社。独自の小顔カット理論や、#ゆうじのベビーバングなど、女性の印象を決める顔周りの表現力が強み。Instagramのフォロワー数は2019年2月現在で3万3400人以上で今もその数を伸ばしている。解説付きのわかりやすい投稿が人気。2020年12月、南青山に「AIN.」オープン。

 

(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)

 

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