【初登場!密山京河】LIM20年、FCを経て完全独立。アーティスティックな東京・中目黒の一軒家サロンHIに潜入。知られざる東京進出ドラマを明かす!

 

代表の形はコロナでガラっと変化。2年のFC期間を経て独立へ

 

独立を決めたのは、LIMの会社の組織改革を機に、経営参画できるポジションを提案されたのがきっかけです。長年LIMに勤めてきたので前向きに有難い話だったのですが、色々考えた結論として、経営よりもデザインを続けるのが自分の生き方なんだという思いに至ったんです。

 

 

自分自身の進退について社長と話した結果、子会社を作っていただいてそこの代表になるという形で話がまとまりました。それで1年かけて仕事の引き継ぎをして、いよいよ自分のプロジェクトに移行しようと思った矢先、2020年の最初の緊急事態宣言が出て休業になってしまって。コロナという紆余曲折を経て、LIMのフランチャイズという形で『HI+LIM』を出店することにしました。それが『HI』の前身になる店舗です。実はLIMはスタッフの独立支援に力を入れていて、これまでたくさんのFC店舗が育っているんですが、僕もその恩恵を受けた形になりました。

 

フランチャイズとしての2年の間を過ごした後は、一度大きなLIMという看板を捨てて、ミニマムになってやってみようかなと思って。こうして今年8月に完全独立し、『HI』として再始動しました。

 

 

今は『HI』で新しく迎え入れた若いスタッフ3人を育てるというプロジェクトの真っ最中です。デビューはもう間近。彼らがスタイリストデビューした後は、新しいアシスタントスタッフも必要になるので、今後しばらくは人材育成に専念することになります。『HI』という一つの箱の成長を、日々のサロンワークの中でひしひしと実感しますね。オープンして2年が経ち、近隣在住のお客さまも増えてきました。うちは車を1台停めるスペースがあるので、コロナ禍では家族で来てくれたりして、かなり重宝されました。

 

今後の新しいチャレンジとして考えているのは、一定の期間を決めてサロンのジュニア店が作れたらな、と。美容学校生や大学生などの若い子たちが来店しやすいような、面白い箱を作りたいんです。インスタ集客が苦手な若手もいると思うので、そこで苦しい思いをしなくてすむように、その箱にスタッフを派遣してファンを作って、それをサロンに持ち帰れたらいいじゃないですか。複数のサロンでやるのも面白そうですよね。まぁ、そこは現実的じゃないとしても(笑)、そんな感じのまだ誰もやっていないことに挑戦してみたいなと思っています。

 

プロフィール

HI

代表

密山 京河(みつやま きょうか)

 

 

1980年生まれ、大阪府出身。ル・トーア東亜美容専門学校卒業。2000年にLIM入社し、2006年に東京立ち上げで上京。2009年、ディレクターに就任。店舗開発のディレクションなどに携わり、2013年にSABFAでヘアメイクも本格的に習得。2020年8月、FC店『HI +LIM』を出店して今年8月に完全独立。

Instagram:@kyokamitsuyama

 

(文/織田みゆき photo/泉山美代子)

 

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