「ショート×パーマの救世主」Qilt+LIM仙頭郁弥の逆転劇。マイノリティが本命になる日。 【関西人気美容師を繋ぐ輪】

 

関西で今勢いのある美容師紹介企画、「関西人気美容師を繋ぐ輪」 。第2回目は柔らかい質感のショートスタイル で人気を集めるQilt+LIMの仙頭郁弥(せんとうふみや)さん。職人肌のスタイリストは何を考えてひたむきに髪と向き合っているのでしょうか。トップスタイリストになるまでの経緯や今後のビジョンを伺いました。関西で注目を浴びる仙頭さんの美容師脳を解剖してみましょう 。

 


 

できるだけシンプルで、できるだけこだわりを。

 

 

この企画で僕を紹介してくれたi.Osaka さんはまさに経営者気質を備えたトッププレイヤーですが、僕はどっぷり職人気質。1日に30,40人を 担当するISSEI さんの話を聞いたときは、本当に驚きでした。僕はどちらかと言えば「いかに納得いくデザインが作れるか」を意識していて、時間をかけてこだわりまくっちゃうので(笑)

僕の強みは、「ショートのパーマデザイン」で“できるだけシンプルに、できるだけこだわって、できるだけステキに”を目指しています。なかでも特に意識することは「再現性」ですね。お客さまも20代、30代の「オシャレに気を使いたいけど、時間に余裕がない」という方々がメインです。スタイリングに時間をかけられないなかでも「お客さまご自身がサロンのスタイルをキープできる再現性」が腕の見せ所ですね。だから、僕にとってアイロンは邪道だなって思っちゃうんです。美容師が巻けば可愛く仕上がるのは当然だけど、一方でお客さまは家で同じことを再現できないし。だからこそ僕は、アイロンで巻いたようなスタイリングを、パーマで再現することをモットーにしています。 スタイリングもナチュラルな感じで、あくまで簡単に仕上げる程度。シンプルだけど、小さなこだわりが随所に詰まっているスタイルが、僕の目指すべきところですね。

 

先輩がつくるショートスタイルを見て、未来が拓けた。

 

 

高知県の美容学校を卒業後、LIMで働き始めて今年で10年目を迎えます。入社のキッカケは オリジナリティあふれる独創的なスタイルを作る美容師さんがいたからなんです。他の美容室とは一線を画す、世界観やデザイン性を全面に打ち出したスタイル を見て「これがLIMの世界なのか」って衝撃を受けました。個人的にもできるだけシンプルで、できるだけこだわりのあるスタイルが好きだったので、LIMが掲げる“LESS IS MORE”という哲学にも惹かれましたね。

 

 

入社後はいくつかの店舗を行き来しましたが、他にも個性の強いスタッフがたくさん。刺激的な世界が広がってはいたんですが、僕自身は手先が不器用で根っからのポンコツで……(笑)。アシスタント時代からつまづいてばかりで、同期は3年でデビューしたんですが僕は5年もかかっちゃいました(笑)。とにかく作業的なレッスンが嫌でなかなかモチベーションも上がらず、ようやく美容の楽しさを感じたのはモデルカットに入ってから。その時はショートに対する苦手意識があったのですが、先輩の作る柔らかい質感のショートを見たときに「これこそ僕が作りたいスタイルだ」って視界が開けて、ようやくスイッチが入りましたね。

 

>美容業界は個で生き抜く時代へ。だから、技術が欠かせない。

 

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