PEEK-A-BOO 川島文夫さんの”一番古い”お客さま—親子のような関係から、リスペクトしあえる関係に

さまざまな転機でアドバイスをくれた人 —お客さまから見た、川島さんという美容師

 

 

川島先生は両親とちょうど同じ年齢なんです。それもあって、ずっと子どものようにかわいがっていただいてきました。ロンドンに留学するときは、お知り合いの方を紹介してくださっただけでなく、仕事でロンドンにこられた際に様子を見にきてくれまでしました。あのときのことは、とても思い出深いです。母親になんでも話すような感覚で、川島先生には恋愛の話も、転職の話もなんでもしてきたので。お父さんというよりも、もう1人のお母さんというほうが近いかもしれません。やはり日々たくさんの人を見ていらっしゃるので、先生のアドバイスは的確。さまざまな転機で、先生の言葉に背中を押してもらってきました。

 

基本的には髪を切ってもらっている間しかお話はできないので、話がたくさんあるとどんどん髪が短くなっていきます(笑)。それでも気づけば、そのときの私のライフスタイルにフィットした髪型にしてくださっているんですよね。若い頃は髪を伸ばしたいと思ったりもしましたが、それに気づいてからは、先生に完全にお任せ。これからもお任せし続けると思います。

 

 

娘のような存在から、リスペクトする女性に —川島さんから見たお客さま

 

 

高校生の頃からいらしていて、かわいい子だなとずっと見ていたんですよ。20歳を迎えて、そろそろ僕が切ってもいいかなと思って声をかけ、それからずっと担当させていただいています。お母さまも切らせていただいていて、「前向きなやんちゃな子だからアドバイスをしてあげて」と頼まれたのを覚えていますね。20代では海外留学して自分を磨き、感性を高め、30代、40 代と大きな仕事を手がけたり、ママになったりと、どんどん大人になっていくのを見るのが本当に楽しかった。今では娘のような存在から、お互いリスペクトしあえる存在になっています。

 

やはりお客さまと長くお付き合いしていくには、お互いのリスペクトがキーポイント。それとご家族のことも知り、髪だけではないコミュニケーションをとれる素敵な関係を築けるかどうかですね。「大切な人と会わせたい」、そう感じていただける魅力ある美容師でありたいものです。

 

プロフィール
PEEK-A-BOO
代表/川島文夫(かわしま ふみお)

東京都出身、高山美容専門学校卒業。カナダ・トロントで海外美容師生活をスタート。その後ロンドンに渡ってヴィダル・サルーンに参加。帰国後、1977年に「PEEK-A-BOO」をオープン。現在、都内に6店舗を展開中。

 

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