AFLOATで11年。銀座で売れるだけじゃ終わらない。“顔まわりの職人”水野涼太が武蔵小杉へ。MIRI by AFLOAT始動「全世代に愛されるサロン」をつくる
銀座ではなく、武蔵小杉だった理由

——そんな中で、新しい挑戦の場所に武蔵小杉を選んだのは?
実は、最初から独立願望が強かったわけではないんです。むしろここ数年で、「やってみたい」と思うようになったんです。理由は後輩でした。
先ほどお話したように、僕は売れるまでにすごく時間がかかりました。デビューするまでにも時間がかかったし、デビュー後も2年くらいは本当に売れなかった。でも失敗を重ねながらも、少しずつ積み上げたからこそ、今があるんです。
そんな自分の経験をもっと還元できる場所を作りたくなりました。自分が10年かけて学んだことを“凝縮”して、後輩に渡せたら意味があるんじゃないかと思ったんです。早くデビューさせて、早く売れてほしい。早く稼げるようになってほしい、と。

——武蔵小杉には、可能性を感じた?
すごく感じました。僕、銀座のAFLOATの店舗に在籍しながら、1年半くらい前から月2回ほど武蔵小杉の店舗にも出勤し、武蔵小杉のポテンシャルの高さを肌で感じていました。「この街、すごいな」って。
タワーマンションが立ち並び、ファミリー層が多い。再開発が進み、これからも成長余地のある街です。そして何より、“わざわざ都内に行かなくても、質の高い美容体験を受けたい”というニーズを強く感じて。その想いが、「MIRI by AFLOAT」という形になったわけです。

サロン名「MIRI」に込めた意味
——「MIRI by AFLOAT」という名前にも意味があるんですよね。
あります。“ミリ単位でこだわる”の「ミリ」です。僕、本当に顔まわりを1ミリ単位で見てるんですよ(笑)。前髪もそうですし、サイドの毛流れもそう。お客さまが鏡を見た時に、気持ちが上がるところまでこだわりたい。それをサロン名にしました。
スタッフにも、「顔まわりはミリ単位で見よう」と伝えてます。細かいと思われるかもしれないですけど、それくらい本気なんです。

——MIRIを通して、実現したいことは?
武蔵小杉を盛り上げたいですね。それこそ、家族で通えるサロンにしたい。お母さんが来て、お父さんが来て、お子さんも来る。性別も世代も関係なく通える。僕、メンズも切りますし、お子さんカットも好きなんです。全世代に対応できる技術があって、その上で“顔まわり”という強みがある。それがMIRIの形かなと思っています。
神奈川にも夢のあるサロンがあるということを実証し、ここで働きたいと思える場所をつくりたいです。その先に、店舗展開もあると思いますし、都内出店も視野に入れています。
でも、まずは武蔵小杉。ここでしっかり根を張りたい。だって、この街、可能性しかないんですよ(笑)。銀座で11年戦ってきたからこそ、今度は地域に価値を還元したい。MIRI by AFLOATの挑戦は、まだ始まったばかりです。

- プロフィール
-
水野涼太(みずのりょうた) MIRI by AFLOAT 代表
1994年、神奈川県出身。日本美容専門学校卒業後、新卒でAFLOATに入社。美容師歴12年。アシスタントを4年3カ月経験後にスタイリストデビューするも、約2年間は売上が低迷。一念発起してSNS発信に本格的に取り組み、美容師7年目にはトップスタイリストへ昇格。その後、銀座の新店舗で頭角を現し、個人最高売上600万円を記録。ミリ単位までこだわり抜く“顔まわりカット”を得意とし、再現性と似合わせ力に定評がある。SNSのリール動画では最高1200万回再生を記録。2026年4月、武蔵小杉にて独立。現在は武蔵小杉「MIRI by AFLOAT」代表を務める一方で、銀座「AFLOAT leino」にも在籍し、2拠点で活動している。
Instagram:@mizucut
(文/石田雅子 撮影/宮崎洋)