あの名店のスタイリストデビューの基準を探れ!  MINX歳嶋建国さんが明かす“1人前の美容師の条件”

最初の3年間は美容にどっぷり浸かってほしい

 

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-MINXの教育カリキュラムがほかよりも優れていると思うところはどんなところですか?

 

「先ほどのフォローアップシステムもそうですが、夢を応援する環境にあるということですね。僕の初めての撮影のときには、社長が心配でわざわざ来てくれたんです。任せてくれるんだけど、任せっぱなしにしないでフォローするシステムになっているんですよね。

 

若い頃はセンスや感性がものすごく大切に思えてしまうんです。でも、センスや感性って人それぞれですよね。それだけに頼っていくのではなく、美容師としてやっていけるだけの理論に基づいた技術をしっかり教育してもらえることも強みだと思います」

 

-給料面以外では、なにか変化はありましたか?

 

「仕事のやりがいが違いました。お客さまの人生のよきパートナーとして、成人式、結婚式などの記念日や人生の節目節目に携わることができて、『ありがとう』って感謝される。これって美容師でないとなかなか体験できないことだと思います。やめられなくなる仕事です。もちろん、アシスタントでも、『シャンプー気持ちよかったよ』と声をかけてもらうこともありましたが、美容師の方が責任が重い分、感謝もたくさんされますね。

 

あとは、自分の時間が増えたこと。デビューしてから2週間連続して休みを取れるようになったので、世界各国に行きました。美容の仕事は感性を磨くことが大切だと思うんです。いいものを見て、感じて。僕はモロッコ、エジプト、グアテマラ、パリなど、もう27カ国くらい行ったかな。

 

それから、自分を世に発信できることも美容師になってよかったと思えることのひとつです。今はSNSがあるので、自分で自分を発信する手段はいくらでもあるかもしれませんが、雑誌などの撮影の仕事をいただけて、それを世の中に発信することはとてもやりがいがありますね」

 

-美容師になってうれしかったことは?

 

「初めて予約帳に自分の名前が載ったときはドキドキしました。指名でないと、予約帳には名前が載らないので。先輩から『よかったよ』と褒められたときもうれしかったですね」

 

-最後に、これから美容師を目指す人たちにメッセージをお願いできますか?

 

「現在、オープンから30年間、経営が続いているヘアサロンは、全体の0.01%しかないそうです。職業として一生続けていくには、ブレない軸、技術が大切で、それは最初に学んだ技術が礎となるはず。デビューするまでは厳しいかもしれませんが、それもたったの3年。でもその3年はとても大きい。だから、3年間は脇目もふらず、どっぷり美容に浸かってほしいと思います。美容師の仕事は、一生続ける価値があるとても楽しい仕事だと思うので、夢に向かって進んでいってください」

 

プロフィール
MINX aoyama
店長/歳嶋 建国(としじま たけくに)

カット技術の高さで圧倒的な人気誇るサロン、MINX青山店で店長を務める。業界屈指の理論派で、骨格や髪質に合わせたカットや肌の色に合わせたカラーリングなどが評判。

 

(取材・文/QJナビ編集部)

 

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