SNSブランディングを武器に、サロンの歴史を塗り替えていく -Of HAIR 高橋 英昇さん U29次世代美容師-

サッカー仕込みの足には自信あるが、手は不器用だった

 

 

専門学校時代は、まじめな生徒ではあったものの、飛びぬけてできるタイプではありませんでした。美容にどっぷりというわけでもなく、学校が終わったらすぐに焼肉屋のアルバイトに行っていましたね。

 

ずっとサッカーをしていたから足には自信がありましたが、手はあんまり器用ではなかった(笑)。テスト前にはかなり努力しても、1位をとれませんでした。ただ、苦手な技術もひたすら反復練習していると、それなりにできるようになるものです。少しずつ評価が上がっていきました。

 

 

Of HAIRに入ったきっかけは、オーナーの古里オサムによる授業がとても印象的だったから。ストーリー性のある授業内容だったので、その世界に引き込まれてあっという間に終わってしまった印象が残っています。

 

美容師のバイブルとも呼ばれる『伝』(オブヘアブックプロジェクト)に見られるように、デザイン理論や化学知識、技術理論、接客など、美容師の仕事をこと細かく理論に落とし込んでいますし、美容師の基礎を学ぶには一番いい環境だと思ったんです。美容師として、高みを目指したいからこそ、基礎を大事にするべきだという考えを持っています。これはサッカーから学んだことでもあります。

 

追試がたまり「美容師に向いていないかもしれない」と思った

 

 

美容師になって1年目、2年目はつらい思いもしました。4連続で試験に落ちたりして、追試ばっかりしているアシスタントのように見られていたと思います。自分が手を抜いているのなら自業自得ですが、一生懸命練習した結果だったのでつらかったですね。美容師には向いていないのかもしれないと本気で考えました。

 

そのとき、2年上の先輩が「今はつらいかもしれないけど、1年後には全部受かっているでしょ。だからがんばりな。できるはずだよ」と声をかけてくれたんです。その言葉に本当に救われたから今も覚えています。それ以降、何かで躓いても1年後には笑顔でいる自分をイメージするようになりました。

 

 

その後、カットの試験を合格し、代表の古里の専属アシスタントを経て、デビューというところまできました。モデルカットをスタートするタイミングでInstagramを開設。営業前と営業後にモデルさんのカットをして、作品をUPしました。最初のころは、僕がどんな意図をもってデザインしているのかわかりやすいように解説を入れた「ヘアカタ」のようなイメージでつくっていましたね。

 

>デビュー前から「切ってもらえないですか?」と問い合わせ

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング