“見えてしまう女” 砂原由弥の意地と覚悟 砂原由弥インタビュー 前編-

 

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美容師、ヘアメイク、南房総と青山のサロンオーナー、そして母親…多くの顔を併せ持つ「UMiTOS Tokyo Aoyama」・「海と砂原美容室」代表の砂原由弥(すなはらよしみ)さん。今回は女性美容師が憧れるような生き方をしている彼女の、独創的な思考の一片に触れました。前後編の2回でお届けします。

 


 

「砂原が一番か。全然、切れねぇのに見えてるわ…」

 

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出版社主催のヘアショーのために広大な会場が用意され、キー局のカメラが入る…私が駆け出しだったころは、そんな時代でした。出版社のご厚意もあって、コンテストには私が勤めていたサロンのトップからアシスタントまで全員参加。当時の私はアシスタントで、カットのイロハのイも知らない状態でした。

 

でも、なぜかモデルさんに似合うヘアスタイルが見えたんですよね。モデルさんに絶対に似合うベストラインが…! そこに向けて一心不乱にハサミを動かして…一番を取っちゃったんです、私が。

 

「砂原が一番か。全然、切れねぇのに見えてるわ…」ってディレクターが呟きました。

 

上手く説明できないんですが、私には目の前にいる人が輝くラインが見えるんです。こんな話、誰も信じないと思ったから、これまで口に出してきませんでしたけれど。

 

それがなぜなのか、今もよくわかりません。というか、「その人が輝くラインが見える」なんて怖くて自分からは言えないです。「自分と関わった方の人生を高めるお手伝いをしたい」という心からの想いが、ひょっとしたら、そうさせているのかもしれないのだけれど…。

 

そもそも、答えなんてないのかも知れないのだけど、確信としてあるのは、私がもし努力することをやめたら、そのラインが見えなくなるということ。練習したらどうにかなる技術とは違った「見えない力」には謙虚にならざるをえないです。

 

> 意地と覚悟でやり遂げれば、ノウハウがついてくる

 

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