空前の寒色カラーブーム中に暖色カラーを推し続けたkelly.椛沢柚希さんの成功方程式

 

 

スタイリストの椛沢柚希(かばさわ ゆずき)さんは、このほど「kelly.(ケリー)」(表参道)に転職したばかり。その理由は、今後のライフステージが変化しても美容師の仕事を長く続けていける環境を求めてのことでした。「本当にしあわせな理想的な働き方をして、後輩のお手本になれたら」と語る椛沢さんのこれまでの歩みと、これからの目標などをうかがいました。

 


 

社内最速のスピードで、スタイリストデビュー!

 

 

母は美容師で、両親ともにスキー検定1級を持っているという家庭環境。そのため、子どものころはアルペンスキーに打ち込んでいました。進路を決めるときは、プロスキーヤーになるか、美容師になるか迷いましたが、スキーはやめて美容師の道に進もうと。専門学校卒業後は、店舗の第一印象がよく、つくり出すスタイルも自分に合っていると感じた有名美容室に入社しました。

 

入社後は、会社創業以来、最速でスタイリストデビューすることを目指そうと思って、がんばりました。店の鍵を預かって朝一番に出社して練習し、営業後にも練習をしてから最後に鍵をかけて帰るという生活を1年ほど続けました。その結果、入社後2年1カ月という最速のスピードで、スタイリストデビューを果たすことができたんです。

 

当初は、若い年齢層を対象にした原宿店で働きたいと思っていましたが、配属されたのは年齢層の高いお客さまが多い銀座店でした。接客術は、お客さまに鍛えていただいた部分が大きいですね。おかげさまで、原宿店に異動になったときは、すごくラクでした。これが逆に原宿店から銀座店へという順番だったら、苦労しただろうなと思います。

 

打ち出すスタイルと売り上げ目標を定めて突き進んだ

 

 

インスタグラムは、原宿店に異動したタイミングではじめました。当初、フォロワーは2000人くらいで、インスタグラムだけで集客できるレベルではありません。月80万円以上を売り上げて一人前といわれていたので、それをクリアするために渋谷でハントして集客しましたね。漠然とやるより目標となる数字があったほうが、自分としてはやりやすいですし、やるとなったら絶対やり遂げたいスポ根気質なんです(笑)。

 

お客さまが増えたのは、オレンジなどの暖色の髪色を打ち出したことが大きかったと思います。インスタグラムで発信するスタイルも暖色で統一し、街で集客するときも、暖色が好きそうな方に絞ってお声がけをしました。

 

2カ月くらい経つと少しずつお客さまが増えていき、リピートや紹介も多くなっていきました。フォロワーも増えたおかげで、インスタグラムだけで目標の売り上げを達成できるように。その後、半年くらいでトップスタイリストになり、正式にアシスタントを一人つけることができるようになりました。

 

>人と違うことをやりたくて暖色を打ち出した

 

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