空前の寒色カラーブーム中に暖色カラーを推し続けたkelly.椛沢柚希さんの成功方程式

人と違うことをやりたくて暖色を打ち出した

 

 

暖色を打ち出したきっかけは、憧れている「whyte(ホワイト)」の中島潮里さんが当時髪を暖色にしていたこと。私も好きなカラーだったので真似をしてみたら、肌色も明るく見えてメイクも合わせやすいし、いいことしかないなと思って。その頃は寒色ブーム真っ只中だったのすが、逆に周りと違うカラーを打ち出すのは効果大だとも思いました。ブームに追随して埋もれるより、好きなもので唯一になる方が自分も楽しく提案ができます。

 

 

インスタグラムを見てご来店くださるお客さまが多いのですが、ご来店いただいたとき、施術するスタイリストがインスタグラムとは違う雰囲気だと、「イメージしているスタイルにしてもらえないのではないか」と不安になりますよね。「おまかせしても安心」と思っていただけるよう、自分自身のファッションイメージと、インスタグラムで発信しているイメージを統一するようにしています。

 

これまで自分の髪色も暖色にし、それに合うメイクやファッションも研究してきました。経験から暖色に合うテイストがなんとなくわかるので、メイクやファッションのアドバイスなどもお伝えするようにしています。今はマスクをするので、リップで顔色をよく見せることができませんが、そのかわり髪色に赤みを加えると血色がよく見えておすすめです。

 

 

今思えば、カラーで自分の持ち味を打ち出して、正解だったなと思います。たとえばショートカットなど、カットの場合はそのスタイルしかつくれなくなってしまいますが、カラーで打ち出せば色々なカットができます。私はショートもロングも、色々なスタイルのカットデザインも追求していきたいので、あえて暖色カラーでイメージを統一してよかったなと思っています。

 

プライベートを充実させてこそいい仕事ができる

 

 

最初に就職した美容室に4年半勤務した後、昨年(2021年)9月に「kelly.」

に転職しました。美容師は25歳くらいで転機がくるとよくいわれましたが、私もちょうどその時期に、この先も自分らしく働き続けられる場所を探したい気持ちになりました。

 

美容師としてのしあわせだけではなく、個人としてのしあわせも応援してくれるような美容室で働きたいなと思って。プライベートでもしあわせにならないと、お客さまをしあわせにして差し上げることもできないのではないかな、と思っています。

 

 

まだレールのない、一からみんなでがんばろうとしているサロンなら、自分の目指す理想的な働き方ができるのではないかと思い、オープンを控えていた「kelly.」に転職を決めました。代表の齋藤のスタイルに憧れていたことも決め手です。

 

私は、人生の軸はプライベートに置きたいと思っています。プライベートでしあわせなら仕事もがんばれるし、仕事がうまくいけばプライベートも楽しめます。そうしたいいサイクルで、今後もがんばっていきたいですね。そして、後輩に憧れてもらえるような美容師を目指したいと思っています。

 

(応援メッセージ)

 

 

自分がどうなりたいかという理想像を持ち、そこにたどり着くために、いつまでに何をしなくてはいけないか計画を立てるといいと思います。変化は2年ごとに訪れることが多いので、つらいことがあっても2年がんばれば、次のステップに上がっていけることもあります。

 

人は人、自分は自分と思って、決して人と自分をくらべずに、目標に向かって邁進すること。人とくらべると劣等感を持ってしまいます。くらべるのは、目標とする未来の自分だけにするといいと思います。

 

そうして軸をしっかりもちながら、日々お客さまを迎え入れてベストを尽くしていけば、ストレスを抱えることもなく、なりたい自分に近づいていけるのではないでしょうか。

 

プロフィール
kelly.(ケリー)

スタイリスト

椛沢柚希さん(かばさわ ゆずき)



新潟県出身。窪田理容美容専門学校卒業後、東京の大手有名美容室に入社。4年半勤務後、2021年に「kelly.」(表参道)のオープニングスタッフとして参加。暖色の髪色を打ち出し、多くの顧客を抱えるトップスタイリストに。ライフステージが変化しても一生続けられる働き方を追求し、後輩の育成にも力を入れている。

Instagram:yuzuki_kabasawa

 

 

(文/揚石圭子  撮影/泉山美代子)

 

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