絵画×ヘアカラー? 独自の色彩感覚で織りなす、唯一無二のyuumiスタイル。いま美容師が気になる美容師、ROUN岩下祐美さん

趣味だった絵とヘアカラーを合わせて発信した途端、ブランディングの方向性が定まった

 

 

―岩下さんは、ヘアと一緒にご自身が描かれた絵もInstagramで発信されていますよね。

 

そうなんです。絵はもともと趣味で描いていたのですが、前のお店の店長に「ヘアカラーに合わせて、絵も打ち出してみたら?」とアドバイスをもらって。それで「独自の色彩感覚で素敵にします」というキャッチコピーをつけて、お客さまのカラーと、それに似た色を使った自分の絵を合わせて投稿し始めました。

 

岩下さんのInstagramのフィード

 

実は私、いろいろなことに影響を受けやすい性格なんです。そのうえ行動力もある方なので、何かやりたくなると居てもたってもいられず、すぐに行動に移してしまうんですよ。例えば、映画にギターを弾く人が出てきたら、映画館からの帰り道にギターを買いに行っちゃったりとか(笑)。ギターは難しくて弾けませんでしたが、ほかにも編み物を始めてみたり、刺繍をしてみたり……。

SNSの発信も同じで、色々試しながら投稿していたのでずっと方向性が定まらなかったんです。でも、カラーと絵を組み合わせて発信し始めたら、たくさんの方に見ていただけるようになって、自分のやりたいスタイルに合った層のお客さまにも来ていただけるようになりました。

中には「絵を見て予約しました」と言ってくださる方もいて……すごく嬉しいですね。

 

 

―絵を見て、ヘアの施術を予約してくださるんですね。どんなお客さまが多いですか?

 

趣味やお仕事で絵を描く方や美術系の学校に行っている方など、美術が好きな方が多いです。年齢は幅広いですが、私と同じくらいから、上の方が中心ですね。

やっぱり似た感覚を持っている方が来てくださるので、好きなものについて話をしたり、情報交換ができるのも楽しいです。髪のこと以外にプライベートにも共有できることがある方が、お客さまと一緒に年齢を重ねていけるのかな、と感じます。

 

―素敵ですね。ヘアカラーの施術で使う色彩感覚と、絵を描くときに使う色彩感覚は、岩下さんの中で同じものなのでしょうか? 

 

共通点はあると思います。私が好きなのは、パキッとしたものよりは少しくすんだ感じの色味。なので、1色で全て仕上げるというよりもたくさんの色を混ぜて作るのが好きなんです。それはヘアでも絵でも共通しているので、私が作る色味や色彩の雰囲気が好きなお客さまが来店してくださっているのかな、と思っています。

 

 

一方で、もちろん違う部分もあります。絵はたくさんの絵の具を混ぜて、その過程で偶然できた色味を楽しむことが多いのに比べて、カラーは「こういう色にしたい」と目的を持って色を混ぜているので、そこは別の感覚かもしれませんね。

 

─そうしたカラーワークや絵のインスピレーションは、どこから得ることが多いですか?

 

自然が作り出す色味がすごく好きです。特に、1秒ごとに変化していくような空の色を見るのが……。いつでも見返せるようによく空の写真を撮っているんですけど、昔の写真でもいつどこで撮ったものか言い当てられるくらいに好きですね(笑)。

最近行ったところでは、山もよかったです。木々の緑もすごくきれいで、ハマりそうな予感がしました。一人で旅行に行くのも好きなんですよ。同行した人と感動を共有できるのも楽しいけど、一人だとそのとき見たもの、感じたことを自分の中で最大限に昇華できる気がします。

 

 

>技術はもちろん、プラスアルファでお客さまに提供できる個性を磨いていきたい

 

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