ママ友、夫、そしてお客さまのおかげで実現した夢

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完全個室プライベートサロン「rêve33」は、山下公園や大さん橋など港町横浜を感じさせる海岸通りにあります。オーナーは大和麻央(やまとまお)さん。2人の娘さんがいるママ美容師です。今回は大和さんが女性美容師として、これまでどんな苦労をしてきたのか、そして今どんな未来をイメージしているのか聞いてみました。

 


 

「トイレにも行けない!」超繁忙期12月に復帰

 

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私が長女を妊娠していたとき勤めていたのは、東京、神奈川県で複数店舗展開しているトータルビューティーサロン。幸いにも、妊娠中のつわりもあんまりなかったし、お腹が張っていてもわりと動けたので、産休に入る直前までフルで働いていたんですよ。半年間の産休を経て復帰したのは12月1日。 年末の繁忙期であることはわかっていたけれど、予想していたよりも忙しかったんです。初日から30分刻みのスケジュールで、トイレに行くことも、張ったおっぱいの搾乳も満足にできないくらいでした。

 

今思うと、そのサロンはスタッフの妊娠出産が初めてだったので、私のようなスタイリストを受け入れる体制が整っていなかったように感じます。生後4ヶ月の娘が待っているのに、時短を使っても19時までサロンにいなければいけません。どれだけ忙しく働いていても「働ける時間が限られている」という理由で、スタイリストのランクも下げられてしまいました。「出産って悪いことなの?」ととても悔しい思いをしました。

 

正直、心も体もとてもつらかったけれど、子どもを認可保育園に入れるために辞めずに続けました。ご存知の通り、認可保育園は国が認めた基準を満たす保育園のこと。私の住む地域は競争率がとても高いため、保育の必要度合い(ポイント)が高いことを証明しないと入園できません。

 

証明するための条件はいろいろあるのですが、私の場合「認可外保育所に一定期間預けた実績」が必要でした。だから、苦しい思いをしながらも働き続けたのです。

 

ちなみに認可外保育園の料金は時間外保育料と土日の割り増し料金を含めて月10万円程度。その分収入も必要なので、失客しないために無理していました。

 

「こんな働き方は続けられないなぁ」と思っていたとき、前のサロンの先輩が独立して完全歩合制のサロンを開いたと知りました。そして、「個人でお店を出した先輩のもとで学び、自分もゆくゆくは独立したい」と相談し、了承してもらったうえで入社。昔からぼんやりと、小さなサロンを経営しながら、仕事と子育てを両立させたいと思っていたんです。それが、先輩のお話を聞いて、より具体的な目標になりました。

 

> 走りながらサロンづくり

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