ママ美容師によるママのための美容室「ONEone」誕生秘話

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小さなお子さんがいるママを対象に、出張無料カットをしている中川祥子(なかがわ しょうこ)さん。2017年4月1日には、二子玉川で、ママ美容師による子育て中のママと子どものためのサロン「ONEone」を仲間とともに立ち上げる。美容師もお客さまもママが中心という、これまでありそうでなかったサロンが生まれる背景には、中川さんご本人の苦い経験がありました。

 


 

 夫は元同僚でよきライバル

 

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私の夫は、原宿のサロンで店長を務めるバリバリの美容師で、かつては同じ職場で働いていました。同僚だったころから交際していたのですが、私のほうが一つ先輩でしたし、お互い仕事に対するプライドもあったので、仕事面でやりづらさを感じていたんです。雑念を消して、美容師の仕事に集中したかったので、私は違うサロンに転職しました。とても居心地のいいサロンだったので、辞めるときはとても寂しかったですね。

 

転職後しばらくして、スタイリストに昇格。いよいよ本格的に、美容師人生がスタートしました。最初のころは、撮影でお世話になったモデルさんや自分の友達がお客さまの中心でしたが、少しずつ少しずつ指名が増えていきました。アシスタント時代とは違う緊張感と責任がありましたが、それが私を成長させてくれていたと思います。

 

転職して2年半くらいのころ。スタイリストとして軌道に乗ったタイミングで妊娠しました。徐々にペースを落としながら働けたら・・・と思っていたのですが、あまりにつわりがひどかったので、妊娠初期に2カ月ほど休ませていただくことに。オーナーが私の体調を配慮してくださってのことです。本当にありがたかったですね。

 

出産後、復帰する予定だったのに・・・

 

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オーナーやスタッフに支えられながら、出産予定日の2カ月前まで働きました。そして、無事出産。子どもを保育園に預けられるようになったら、職場に復帰する予定でした。

 

ところが、オーナーは私の育児とサロンワークの両立を応援してくれていたのですが、スタッフの理解を得られなかったようで・・・。そのサロンには若い男性が多かったので、短時間勤務や家族のために休暇を取ることが、特別扱いのように感じたのかもしれません。出産育児の経験がないのだから、理解してもらえないのも仕方がないと思います。とはいえ、妊娠前と同じようなペースでサロンに立てないし、子どもを犠牲にするような働き方はできないと思い、職場を変えることにしたんです。

 

お客さまにも復帰すると伝えていたので、「転職します」と最後の挨拶ができなかったことは悲しかったですし、「この先、どうしよう…」と。途方に暮れていたとそのとき、サロンの先輩が独立したことを、夫から聞きました。夫の推薦もあり、そこで働かせてもらえることになったのです。

 

新しい職場では、面貸しスタイルで所属することに。自分で予約の調整ができるので、家庭優先のワークススタイルになりました。シャンプーから全て自分で担当するため、誰かに迷惑をかけることもないですし、限られた時間のなかで効率よく働くことができるようになりました。

 

今はそれに並行して、小さいお子さんがいるご家庭への訪問カットを始めています。2017年の4月1日に、ママ美容師によるママのための美容室「ONEone」をオープンさせるので、小さいお子さんがいる家庭へのPRと、さまざまな理由で美容室行くことができないママの意見などを直接耳にすることが目的です。なぜママのための美容師なのか。それは、子育て中の美容師とお客さまを結ぶことで、さまざまな悩みが解決されるからです。

 

>ママの喜びは子どもの幸せ

 

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