手荒れで美容室をやめ、ハワイのウエディング業界でトップに! 〜逆境をチャンスに変える生き方〜

 

ひどい手荒れが原因で美容室をやめ、以降、ウエディング専門のヘアメイクアップアーティストとして活躍してきた本間ひとみさん。

 

ハワイの人気結婚式場での指名率はトップで、業界全体をアーティスティックな感性で盛り上げてきました。「意図してウエディングの道に入ったわけではないけれど、結果、私にはあっていたし、よりクリエイティブな経験がたくさんできたと思っています」と本間さん。彼女の転機と夢を追いかけ続ける生き方について、お話をうかがいました。

 


 

手荒れが原因で美容室をやめることに

 

 

専門学校を卒業した当初は、ワインディングの技術が好きだったこともあり、パーマで有名な大手美容室に就職しました。就職先に大手美容室を選んだのは、その世界で一流になって、有名になりたいと思ったから。でも、アシスタントとして働きはじめてしばらくすると、シャンプーやカラーの薬剤、水仕事やドライヤーなどの刺激によって手が荒れ、痒みと痛みで眠れないほどになってしまいました。

 

先輩は心配して肌に影響の少ない仕事を割り当てるなどの配慮をしてくれたのですが症状は改善せず、そうしているうちに、同期の子たちと技術的な差ができて置いてきぼりに。手の湿疹はひどくなるばかりで、本当に苦しくつらかったです。

 

湿疹は熱湯を当てると痒みが和らぐ感覚があり、あるとき、洗いものを当然のように熱湯でしていたら、「こんなに熱いお湯で何してるの!」と同期にすごく怒られて…。病状の悪化に鈍感になっていたことに、ハッとさせられました。夏休みなどで休むと少しは症状が改善するのですが、仕事がはじまると1日でまた元の状態に。やはりダメか、と心が折れ、仕事をやめようと思いました。

 

ウエディングのヘアメイクで、一流になりたい!

 

 

勤め先にはウエディングメニューがあり、ドレスが飾ってあるスペースがありました。ふとそれを思い出し、「そうだ、ウエディング専門のヘアメイクの仕事なら、美容の仕事を続けられるかも」と思いつきました。それは当初自分がめざしていたところではありませんでしたが、どんなかたちでもいいから、美容の仕事を続けたいと思いました。そうして美容室をやめ、ウエディングのヘアメイクや撮影を専門に行っている会社に転職したんです。

 

転職先では、ヘアアレンジ、メイク、介添え…とウエディングに関する仕事を一通り学びました。当時はウエディングのヘアメイクは目立つ仕事ではありませんでしたが、どうせやるなら、この世界を極めて一流になろう、と思いました。そのために他の人と何か違うことをして差をつけたいと思い、休日は着付けを習い、師範の資格をとるなど、いつもその先を考えながら動いていました。

 

>一生に一度のセレモニーだから、責任は重い

 

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