手荒れで美容室をやめ、ハワイのウエディング業界でトップに! 〜逆境をチャンスに変える生き方〜

一生に一度のセレモニーだから、責任は重い

 

 

結婚式は一生に一度のことです。新婦さんのヘアメイクも、ミスが許されない責任の重い仕事になります。金額的にも高く、それに見合った技術を提供しなければなりません。緊張感も普通の美容室とはまったく違います。新婦さんだけではなく、ご家族の方もいらっしゃるので、さまざまな年齢層、客層の方と気持ちよく会話ができる技術や機転も必要とされます。

 

入社して感じたのは、先輩方の言葉づかいの美しさ。きちんとプレスのかかったスーツを着て、立ち振る舞いもスマートで、大人としてすてきだなと思いました。お客さまからいかに信頼されるかが重要な仕事なので、若い人よりベテランのほうが安心感があって好まれる傾向にあるので、落ち着いた接客を心がけるようにしていました。

 

 

ウエディングの仕事は、ヘアメイクの技術以前に、接客のプロであるべきだと思っています。ちょっと言い方は変かもしれませんが、ウエディングの仕事は「愛がすべて」です。自分の個性を消して、常に新婦さんの味方であろうとするやさしさをもつというか…。新婦さんの望むことは全部叶えてあげたいし、「この人がいるから、化粧崩れを気にせずに安心して泣ける」とか、「この人が側にいるから、極度の緊張感の中でも和やかに過ごせる」と思ってもらえるくらいの信頼関係を築くことが大事になります。

 

常に寄り添っていてもまったく不快感がなく、いないと困るくらいの、究極的には空気のような存在をめざします。そして、新郎新婦はもちろん、結婚式のゲストはすべて大事なお客さまです。すべてのお客さまに好感をもたれるような存在であることが理想です。

 

新婦さんが一番きれいでいるための最大の味方になりたいから、新婦さんの目に入るものは常に清潔にきれいに保つことにも気を配っています。たとえば、どんなに忙しくてもお客さまごとに、メイクボックスを全部ひっくり返して、整理し直します。お客さまに接する前に一旦無になり、「あなたの一生に一回のセレモニーのお手伝いをさせていただきます」という意識で仕事にのぞみます。

 

 

>会社を辞めようと思った矢先、ハワイで活躍するチャンスが到来!

 

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