なぜTRUTHの若手は育つのか? 天野イズムが生む“人が成長する経営”の真髄

可能性は無限大。絶対に諦めないマインドと覚悟を持つこと

 

―考え方やマインドの部分が大きいのでしょうか。

 

 

そうですね。人間の可能性は無限大です。そこに気づかせることも、経営者の仕事だと思っています。みんな、自分で自分の可能性に蓋をしちゃっているんですよ。それを開けてあげるというか。

 

俺自身、昔はお金もなかったし、素行もよくはなかった。でも、今の自分がいいか悪いかは別として(笑)、人は変われるということは、自分自身が証明してきたつもりです。だからこそ、「自分は変われる」「自分には可能性がある」という根っこの考えがないと、何をやっても難しいと個人的には思う。どれだけ頭がよくても、タスクをこなす能力が高くても、それだけでは結果はつくれない。人間には、「自分の可能性は無限大だ」「絶対にやってやる」というマインドが必要なんです。だから俺は、「諦めない覚悟を持て」と話しています。普通の人が諦めてしまうようなことでも、諦めない。その覚悟を持てる人が、経営者になっていくんじゃないでしょうか。そういう人が、やがてリーダーシップを発揮していくんだと思います。

もちろん、売上や利益がなければ組織を継続していくこともできない。でも、それだけじゃない。数字だけではなく、哲学も必要なんですよね。そういうことをずっと伝え続けてきました。その結果として、若手の意識が変わり、ひいては早期育成にもつながっているんだと思います。

 

―早期育成については、どのように考えていますか?

 

新鎌ヶ谷店の松本海斐(まつもとかい)さんは、入社2カ月でデビューし、初月売上120万円を記録。

 

早期育成を否定する人もいるけれど、それならそれでいい。でも、「デビューまでには何年かかるもの」という考え方に縛られてしまうと、新しいことはなかなかできないんですよね。そうやって古い考え方にとらわれていると、時代の変化にも対応できない。結果として、店舗も減るし、入社したい人も来なくなる。たとえこれまで20年、30年と続いていたとしても、常に考え方を変えていかなければ、組織は衰退してしまうと思っています。

 

TRUTHは、教育方針も、スタイルやブランドごとのコンセプト設計なども、時代に合わせてやり方そのものを変えてきました。そうした柔軟な変化に若手が共感して、「ここで頑張りたい」と思ってくれていることも、大きいんじゃないかなと思います。

 

−若手の共感という意味では、社長とご飯に行けることが嬉しいというスタッフが多いことにも驚きました。この時代、珍しいですよね(笑)。

 

うちは、そういうのばっかりですよ。若い人たちと食事するときは、小難しい話をしないようにしています。夜に売上の話をされても、つまらない酒になるでしょ(笑)。若い子たちと食事するときは、「また行きたい」と思ってもらえる時間にしたい。リピートを狙ってますから(笑)。だからといって、媚びを売っているわけじゃないんですよ。

 

沖縄から来た新卒入社1年目の盛島寧々香さんは、代表の自宅BBQが楽しくて、ホームシックを忘れられたと話してくれました。

 

それに年がら年中、一緒に食事に行けるわけではないので。ちゃんとルールを決めて、そこをクリアした人しか行かない。それでも月に10日から15日くらいは使っているのかな。でも、そういう時間でしか、人を成長させる機会ってつくれないでしょ、と思っているんです。

 

―そうしたプライベートの時間も含めて、人を育てているんですね。

 

もちろん、技術教育とか職能教育、セミナーとか、そういうことも必要です。でも、それはベースのモチベーションがあってこそ成り立つもの。だから、最大限に効果を発揮させるためにやっているんです。でもね、若手が俺のことを「好き」って言ってくれるのはありがたい。だけど本来は、オーナーとか店長が俺のことを好きでいいんですよ。あとは、「お前らが好き」って言われる人になれよ、と。だって俺、56歳で体ひとつしかないんだからさ(笑)。金も使って、気も遣って……あ、気は使わない。言いたいことは言うので(笑)。

 

>トップダウンの何が悪い

 

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング