HOULe 柏木ゆたかさん 〜どんな大きなステージに立ってもまだ半人前…技術者でいる限りゴールはない〜

どんな大きなステージに立っても「まだ半人前」だと思っている

 

 

カッコつけるわけじゃないんですけれど、自分がまだ美容師として一人前だと思っていません。ナプラさんが主催している「ドリームプラス(武道館)」の第一回目のステージに立たせていただいた事があるんですが、そこでも「ここでようやく半人前になれた」とメッセージを出しましたが、むしろ今の気持ちは「半人前以下」、それが本心なんですよね。

 

技術者でやり続けているうちは、ゴールがないんです。正直、年齢的にも体力的にも自分のクオリティを出せないときがやってくると思うし、そのときがじわじわと近づいてきている気がします。もちろん、僕はそうならないように抵抗するし、まだ上手くなりたい。その気持ちがあるうちはサロンには立ちたい。でも、若い子たちがこれからの主役だから、邪魔はしないように活躍の場をつくりながらね。

 

 

これから美容師として活躍したい人に伝えたいのは、やりたいことをシンプルに毎日積み上げた先に、なりたい自分が待っているということ。自分の中に情報を入れすぎて、変化球なことばかりに走ると、道からそれちゃうと思うんです。結局、一つのことを極めた人にはかないません。だから、自分の一番好きなこと、得意なことに没頭してほしいです。そして、今の自分を創ってくれた人に感謝の気持ちを忘れずに。

 

プロフィール
HOULe

代表/柏木 ゆたか(かしわぎ ゆたか)



東京都出身。東京マックス美容専門学校卒業。都内2店舗勤務ののち、ニューヨークへ。帰国後、PHASEに勤務。同社にて別ブランドrêveを立ち上げる。在職時に「ナチュラル」をテーマにしたヘアデザインでメディアの注目を集める。2007年に独立し、rivage(現・HOULe)オープン。幅広い世代に向けて、再現性の高い「上質なナチュラルヘア」を提供。

 

 

(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)

 

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