【COAブランドディレクター星那】美容学校生へのメッセージ「憧れだけで決めない。いろいろ見て、考えて、自分に合う道を選んでほしい」

SNSで注目を集め、現在はCOA(コア)のブランドディレクターとして活躍する星那(せな)さん。大阪での高校時代からSNS発信を始め、美容学生時代には特待生として学業にも励み、COAではスタイリストデビュー1年で月間売上550万円超えを達成。そんな華やかなキャリアを築いてきました。
一方で、そのキャリアは決して一直線だったわけではありません。美容師1年目のコロナ禍、SNSの勢いが落ちる不安、成長への葛藤、そして転職という決断――。今回、大阪美容専門学校で行った公開インタビューでは、これまであまり語ってこなかった若手時代の苦労と、そこから得た学びを率直に語ってくれました。
「SNSをやった方がいい。でも、その前に自分がどういう美容師になりたいのかを考えよう」。自身の経験を通して、これから美容師を目指す学生たちに伝えたいこととは。
美容への興味と、SNSとの出会い
――今ではSNSを武器に活躍されていますが、そもそも美容やSNSに興味を持ったのは、いつ頃だったのでしょうか?

僕が美容やファッションに興味を持ち始めたのは、中学生くらいです。当時は今ほどSNSが普及していなかったので、雑誌を見たり、Twitterを見たりして、髪型やファッションを調べていました。メンズヘアの先駆者みたいな人たちがいて、その人たちを見ながら「こういう髪型にしてみたい」「この人たちはどこの美容室に行っているんだろう」と調べるのが楽しくて。
そこからYouTubeで髪のセット方法を見たり、美容室について調べたりするようになって、少しずつ「美容師ってかっこいいな」と思うようになりました。ただ、その時点ではまだ「絶対に美容師になる」と決めていたわけではありません。高校1年生のときに付き合っていた彼女が、当時流行っていた動画メディアに、僕たちのプリクラなどを編集して投稿したんです。それが知らないうちにすごくバズって、フォロワーが一気に増えて。そこからSNSを一緒にやるようになって、YouTubeを始めたり、イベントに出たり、テレビに出させてもらったり、事務所に入ったり。高校生ながら、SNSを使っていろいろな活動をするようになりました。

SNSを武器に、美容師になると決めた
――SNSでの活動が広がる一方で、高校生になると進路を考える時期ですよね。そこで、なぜ美容師という道を選んだのでしょうか?
高校時代、親からはずっと「大学に行きなさい」と言われていました。でも、僕自身は大学に行ってまでやりたいことが明確にあったわけではなくて。一方で、SNSでは当時から数万人のフォロワーがいました。だから僕は、「せっかくここまでやってきたものを、絶対に生かしたい」と思っていたんです。もともと興味があった美容と、すでに持っていたSNSの影響力。この2つを掛け合わせれば、美容師としても成功しやすいんじゃないかと思って、美容師を目指すようになりました。

ただ、親には大反対されました。「美容師なんて大丈夫なのか」「ちゃんと生活できるのか」「向いていないんじゃないか」と言われて。正直、めちゃくちゃ悔しかったです。でも、それによって逆に自分の中に芯みたいなものができました。「自分の人生なのに、なんで親の言う通りにしなきゃいけないんだろう」と思ったんです。だったら、認めてもらうには結果を出すしかない。美容学校には特待生で入学。学校の成績もしっかりキープしながら、コンテストにもたくさん出て、賞も取りました。SNSも続けていました。みんなが遊んでいる時間に、一人で撮影したり、編集したり。休みの日に学校へ行って練習することもありました。
SNSだけが強い人にはなりたくなかったんです。SNSの知名度があって、美容学校生としてもちゃんと結果を出している。でも、それだけじゃなくて、美容師になって働き始めた時には、集客もできる。そこまでの道筋を立てれば、美容師としての本気度も伝わると思いました。

>憧れのサロンに入社。でも、そこで気づいた「自分が本当にやりたいこと」