『英語でしゃべらナイト』で活躍! 元NHKアナウンサーが教える外国人とのコミュニケーション術【前編】

日本を訪れる外国人が年々増え続ける昨今。美容師の中には、外国人の接客経験を持つ人も増えています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、ますます接客する機会も多くなりそう。とはいえ、英語が得意な人ばかりではないはず。どうすれば上手くコミュニケーションを取れるのでしょうか?

 

 

そこで話を聞いたのは、音声表現コンサルタントやナレーターとして活躍している松本和也さん。2003年から2007年にかけて、人気番組『英語でしゃべらナイト』のレギュラーとして、外国人観光客への突撃取材やハリウッドスターへの体当たりインタビューなどで注目されました。英語がそこまで得意じゃない松本さんが、外国人相手に一生懸命コミュニケーションしようとする姿が印象に残っている人も多いかもしれません。そんな松本さんに、外国人との信頼関係を築くうえで心得ておきたいコミュニケーション術を教えてもらいました。

 

 


 

自信なさそうな態度はNG! 片言でも一生懸命さが大事

 

『英語でしゃべらナイト』の収録を通して、「英語は上手くしゃべらなくていい」ことに気づいたと振り返る松本さん。それより大事なことがあると言います。

 

 

「とにかく自信を持って話すことです。自信なさそうにしゃべるのは絶対にダメですね。目をそらしたり、照れ笑いしたり、中途半端な態度が外国人にとっては不信感につながる行為なんです。私も『英語でしゃべらナイト』がはじまってすぐの頃は、『ちゃんとした英語を話さなければ』と意気込んでいましたが、片言でもいいからとにかく一生懸命しゃべることが大切なんです」

 

 

“あなたのことを理解したい”という思いを前面に出して、片言の英語でもしっかりと目を合わせ、身振り手振りをつけてコミュニケーションをすることがポイントになるようです。

 

 

「日本人同士だと、言葉が通じるからそこまでしなくても分かり合えるんですよね。なんとなく聞いて、なんとなく答えるコミュニケーションがほとんど。でも、外国人とのコミュニケーションは、なんとなくじゃ伝わらないどころか、全力でぶつからないといけません」

 

多くの外国人は文化的背景や人種、言語が違う中で生活をしています。そのため、英語が流ちょうにしゃべれるかどうかではなく、1対1できちんと向き合おうとしてくれているかで、信頼できる相手なのか見極めようとしているのではないかと松本さんは分析しているそうです。とはいえ、慣れない英語でのコミュニケーション。どうしても、おどおどしてしまうこともあるかもしれません。

 

「おどおどしてしまうのは、 上手くしゃべらないといけないと思うからです。それが原因で言葉が出てこなくなってしまうんです。できれば、中学校で学んだ程度の英語力があると良いですが、まずは『英語が話せなくて何が悪いんだ!』と思うこと。『I’m sorry. I’m not good at English. But I want to know about you(ごめんなさい。英語は得意じゃないんです。でもあなたのことを知りたいです)』と伝えて、あとは片言でもいいので、知っている単語を繰り出してみましょう。『何とかあなたのことを分かろうとしてるよ』という姿勢を見せるのが第一です」

 

英語を話せないからといって、美容師としての腕も信頼されないことにはなりません。それよりも、「プロとしてベストを尽くしたいから、あなたの要望に応えたい」という想いを積極的に伝えるように努力することが大事なようです。

 

>手本にするべきはあのリアクション芸人!

 

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