グローバル時代を生き抜け! 外国人客が集う美容室Hayato Tokyoに迫る

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2015年の訪日外国人観光客数は、1973万77400人で、前年に比べて47.1%も増加しました。そう、いまグローバル化が加速しているんです。
美容室のなかには外国のお客さまを顧客にしたいと思っているお店もあるのではないでしょうか? そこでスタイリスト全員がバイリンガル、六本木にあるHayato Tokyoのジェネラル・マネージャー兼アートディレクターのTAICHIさんに、グローバルな時代を美容師がサバイブするために、どんなことをすべきか伺ってきました。

 


 

海外では美容師は“アーティスト”として見られる

 

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-TAICHIさんはなぜHayato Tokyoで働こうと思ったんですか?

 

実は専門学校を卒業してからフリーターをやっていたんです。その時代にいろいろな仕事をしていて、そこで海外という場所に興味が沸いてきて、そのときに出会ったのがこのHayato Tokyoでした。ここで働けば、研修で海外に行けるということ知り、働きたいと思ったんです。

 

-その海外研修の中身を教えてください。

 

入社したら研修先としてニューヨークとロンドンの2都市に行ってもらっています。ニューヨークで3ヶ月、ロンドンで6ヶ月の研修を実施。海外に行かせるというのは、時間とコストがかかりますよね。お店には負担がかかるなかで、なぜ海外で研修させるかというと、Hayato Tokyoの掲げている目標が“世界で活躍できる美容師の育成”なんです。そういう人物を育成するためには、英語での接客ができ、いろんな人種の髪の毛を切れるようにならないといけない。そのためには海外研修が必要なんです。

 

-海外研修で、多くのスタッフが経験する苦労は何ですか?

 

最初はやっぱり英語です。自分が伝えたいことを伝えられないというのは、思っている以上に苦しいことです。日本で接客するときも、お客さまが求めているヘアスタイルを掴めないと、カットができなくなるってことはありますよね。そんな状況に陥るんです。お客さまによっては、『英語も話せない美容師なんて、話にならない』と厳しいお言葉を受けることもあります。

 

-研修から戻ったあと、スタッフはどんな成長を遂げていますか?

 

海外研修を行なうことで、人間的に成長するスタッフが多いですね。自分が今まで働いたことのない場所で、英語や技術を勉強する過程というのは、精神的な面が鍛えられます。僕自身は、国際的な視野を持つことができるようになりましたね。多種多様なお客さまと接することで、自分の引き出しというものが増えました。技術的なことに関していえば、やっぱりさまざまな人種の方の髪をカットできるようになったことです。髪質が人種によって違うので、そこに対応できる技術力が身につきました。

 

-日本の美容室と海外の美容室の違いはあります?

 

日本だと“美容師=接客業の人”と思われることが多いですよね。でも海外だと“アーティスト”として扱われることが多いんです。ですからお客さまからは、自分に合ったスタイルをプロとして提案すること求められます。また外国人のお客さまは日本人と違ってトレンドを意識する方は少ないんです。お客さまから『こういうヘアスタイルにして』と言われることはなく、またトレンドでカットすることもないんです。あくまで美容師がお客さまのベストのスタイルを決める。お客さまも『プロのあなたに任せる』というスタンスでいらっしゃるので、美容師の提案力と技術力にお客さまが納得するかというところが違います。

 

-具体的に、どういうときにアーティストとして見られていると感じますか?

 

海外の方は経験がどのくらいあるかを聞いてきます。これは経験年数がその美容師の厚みであったり、価値であるとして捉えているお客さまが多いからですね。日本の美容師は若さを求められることが多いですよね。でも海外では若さは武器にはなりません。あとは、お客さまが自分のカットに満足しているかどうかが分かります日本ではあまりないと思いますが、スタイルが気に入らないと怒られるときもあります。でもダメだったところを指摘してくれるので、次に活かせるという点では日本よりもわかりやすくていい。サービスに満足したか、していないのか、すごくシンプルですよね。

 

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>外国人に喜ばれるサービスとは?

 

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