【インスタ撮影術】細田真吾さん（lora.garden）が実践！美容師が真似したくなるジェニックな撮り方、鉄板ルール
作品の“イメージ”に合わせて、モデルハント
戸梶：今はどれくらいの頻度で撮影しているんですか？
細田：だいたい週1で、多いときは週3。大事にしているのは、季節が変わるタイミングです。例えば4月は春夏に変わる時期で新生活を始める人も多いので、お客様のヘアスタイル提案の先出しをするために2〜3月は一気にたくさん撮ります。ある意味コレクション的な感覚ですけど、作るスタイルはお客さまが実際にできるリアルクローズです。
戸梶：モデルさんはどうやって決めているんですか？
細田：お客さまの中にイメージに近い子がいれば、声をかけています。あとは、インスタで見つけることもあります。モデルさんをフォローしていると、関連写真でテイストが近いモデルさんが自動的に上がってきますよね。そこから発掘することもあるし、#サロンモデル のタグをつけている子からピックすることも。モデル慣れしていない子がいいので、自撮りしている子は声をかけないですね（笑）。目や口に力が入っていない子の方が、撮りやすいんですよね。ヌケ感を表現したい時とか、とくに。最近はみんな加工しているから、事前にリアルな写真をもらうこともあります。
戸梶：さすがのこだわりです。スタジオを借りて撮影されているのも、すごいですし。
細田：自然光が入るシークレットなスタジオがあって、いつも友人の美容師と借りているんです。ロケもひとつの手段だと思うけど、忙しい中モデルさんに来ていただくわけだし、衣装もメイクも準備して「今日は曇りだから光が微妙だった」というのはすごくもったいないですよね。安定して撮れる状況にしておく方が、無駄がないと思っています。
戸梶：なるほど。撮影時間は、どれくらいかけているんですか？
細田：2時間半〜3時間くらい。撮影は、ビフォーとプロセス、アフター、スタイルをそれぞれ撮ります。撮影中は、アシスタントに動画も撮ってもらいます。アシスタントは専属の子だけじゃなくて、撮影を学びたいという他店舗の子も来てくれたりしますよ。
戸梶：僕もGARDENにいた頃は、細田さんの撮影を間近で見て、すごく学ばせていただきました。細田さんは、モデルさんを動かすのもうまいですよね。
細田：僕は先に「こういうのを撮りたいです」とモデルさんに写真を見せちゃいますよ。あとは、具体的な指示を出すというより「ちょっと歩きだしてみて」とか、「振り向いて笑顔で」みたいに、なんとなくの行動だけを指示しています。その中で可愛いと思った瞬間にシャッターを切るという感じです。でも毎回それをやるのは大変ですから、ある程度は同じモデルさんを使っています。そうすると、だんだんこちらの意図を理解してくれて、撮影も楽になるので。
