「パーマは日本の方が進んでいる!? ニューヨークのパーマ事情」-穂高律子のニューヨーク美容師コラム Vol.10-

最近はカラーやプロダクト事情についてのコラムが続いていましたが、今回のテーマはパーマ! ニューヨークの美容技術はどんな分野でも最先端! かと思いきや、パーマだけは事情が違うようで…? 国によっての髪質、好みの違い。まさかのデジタルパーマ未導入! など、穂高さんのパーマ奮闘記、そして最近のお客さまカットまでお届けします。

 


 

今月は、パーマと、最近の自分のことについてです!

 

カラーやプロダクトに続いて、パーマについても少しお話したいと思います。

ニューヨークでパーマをかける人は、アジア人がウェーブのパーマをかけることが最も多いです。 たまに、白人、南米の人がパーマをかけたりすることもありますが、あまり多くはないです。アジア人以外だと、パーマよりもジャパニーズストレートが多いのです。ストレートパーマもジャパニーズストレートと呼ばれるくらい、日本のストレートは少しブランドっぽいかんじです。薬も日本のメーカーのものを使い、ほとんどやってることは同じなので、技術に関しての困惑はなかったです。一方、ウェーブのパーマだと、コールドパーマとデジタルパーマの二種類です。

 

NYで働きだした最初のころ、私が働いているお店にはデジタルパーマがなかったので、全て普通のパーマをしなくてはいけなくて、いろいろ苦労しました。日本ではデジタルパーマが主流だったので、それに慣れていたのと、アジア以外の他の国の人が、本当にパーマがかからないことが多く、普通のパーマだと通用しないということがけっこうありました。

なので、オーナーに「(デジタルパーマを)導入したいです!」と提案し、夏くらいから導入しました。

おかげでだいぶ選択肢が広がりましたが、なかったころは、「ストレートなんてしてない」とお客さまから言われて普通のパーマをしたところ、やはり数年前にかけていて、全くかからなかったという失敗談もあったり。予約を取る際にかなり念をおして確認してもらうのですが、やはりストレート済みだったということで、パーマをかけられないのでカットだけで帰ってもらうこともあったり。

 

sunny

ストレートパーマの場合。いつもロンドンからきてくれるSany。 私のコラムによく登場してる彼は、実はこのくらいとても強いクセです。毛先は既にストレート毛。ダメージがすごかったので、プロテクトして、施術します。

 

また求められるウェーブの好みが日本人と全然違うので、どう巻いたらいいんだろう、しかもこのかかりにくい髪質で…。みたいな悩みがずっと続きました。

日本だと平巻きで、毛先カールとか、毛先逃しの根元つめ巻き、とかなんとなくアイロン風、クセ毛風とかわかりやすかったのですが、毛先はストレートで根元だけ縦ウェーブみたいなものが好まれるので、どれくらい毛先を外したらいいかとかつけ巻きをどのタイミングでするべきかとか、色々試行錯誤しました。また、大きなリッジが欲しいといわれるけど、普通のパーマで大きなロッドで巻いてもすぐとれたり、かからなかったりする人がいるので、本当に大変でした(泣)。

 

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よく見せられるウェーブはこのような中間に縦のリッジがほしくて、毛先はストレートぎみでいいというウェーブ。

 

そんないろいろな失敗や自分の分析を重ねて、この国にはこれ、このクセにはこれと、自分なりの記録ができてきました。

 

デジタルパーマを導入してからは、お客さまが来店してから、状態を見ながら説明をして、パーマの種類を選ぶということができるようになりました。

こんなことは、日本ではだいぶ前からやっていることなので、 日本の技術はなんて進んでいるんだろうと本当に感心します。日本は需要も多いから当たり前ではあるのですが。なので、日本から来る美容師のお友達に頼んで、パーマ液を買ってきてもらったり、自分が帰った時にも、ニューヨークにない種類のパーマ液を買って帰ってきたりしました。

 

 

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デジタルパーマ導入!

 

パーマ液もコスメなどのシステアミンがこちらでは販売されてないので、色々難しいのですが、なんとか調節してやっています。同じアジア人でも日本より他の国の人はパーマがかかりにくいので、それを掴むのが本当に大変でした。スタイリング剤なんて誰もつけてくれないので、つけない前提でしっかりかけないと、すぐに落ちたなどと言われるのでいつも注意してかけています。

日本にいた頃、わざわざ中国からきてくれる中国人のお客さまがいたのですが、その人もびっくりするくらいかからなかったので、あの経験がNYでとても活きている気がします。

日本人のように、みんなスタイリングがうまくないしやらないので、ウェーブそのものの勝負といったかんじ、いつも奮闘します。難しいです(笑)。

最近モデル界でも、ナチュラルな強いウェーブのモデルが目立ってきていて、そのくらいオシャレな強めウェーブも提案して、作りたいなと思う今日この頃です。

自分の自信があるところをアピールしつつ、カットと連動して、いい仕事、いいスタイルを見せていけたらいいなと思って仕事をしています。

 

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