キッズを泣かせない技術とは? apish樋口さんに聞くおしゃれママが喜ぶキッズカットの心得―読むレッスン

子どもの日常を想定したスタイル作りを。カット前にチェックすることって?

 

 

細かなデザイン決定は親御さんやその子自身の服や雰囲気を見てくみ取りますが、ヘアスタイルで重視することは“素の状態でもキマること”。大抵の子どもは普段スタイリング剤を使わないので、何もつけていない状態でかわいい、またはかっこいいスタイルを作らなければいけません。

 

まずカウンセリングの時点でえり足や耳回りの髪の毛をしっかりチェックしておきます。子どもはえり足と耳回りの毛の伸びが他に比べて生え揃うのが遅く、毛が薄い子が多いんです。鏡の前に座ってからはお子さまの機嫌との勝負なので、事前にしっかり生えグセや毛質を把握しておきます。

 

大人であれば下からパネルを取っていきながらカットできますが、子どもの場合はパネルを取って切っても、上の髪をかぶせたら長さが中と外でまったく違うということもあるんです。髪の毛が生えそろっていないため「えり足を5cm切ったら、上を10cm切らなきゃいけなくなってしまった」という事態も有り得ます。そのため、毛が生え揃っていない子は特にしっかりおろしてバランスを見ながら切ることが大事です。

 

その他にも“髪の毛の量が多すぎて、広がってしまい髪の毛をおろせない”という悩みを持つ子が多く、毛量の調節を求められることもあります。このとき、毛先だけをそぐと毛先のみが軽くなり外側にはねたり、根元からそぐと内側の短い毛が出てきてはねてしまうので、中間から毛先にかけてそぐようにしています。

 

>子どものお客さまがくるサロンだからこそ! スタッフに共有しておくべきことって?

 

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