「人を幸せにできる美容師になりたい」 使命感に燃える天才美容学生・木村賢司さんの未来予想図

看板のない美容室、Lilyでの活躍

 

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来年からは、表参道にあるLilyに就職します。今はその準備があるので、ひたすら練習、練習。やっていた青空スタイリングのようなイベントも、今はやる予定はありません。とにかく土台作りをしなくては…という意識が強いんですよね。

 

就職先を決めるにあたっては、色々と調べました。その中でLilyを選んだのは、オーナーの考え方に共感ができたから。Lilyって看板がないんですよ。それは、「Lilyっていう美容室そのものには価値がなくて、Lilyにいる美容師ひとりひとりに価値があるんだ」っていうオーナーの考え方からなんです。つまりは、美容師ひとりひとりが広告塔なんですよね。美容室のブランドっていう看板に頼れない分、自分がしっかりするしかないし、逆に言ったら、そのためになにをどうやっていこうが自由だってこと。今まで、社会にも、誰にも期待できない、自分がやるしかないっていう生き方をしてきた僕にとっては、ここがベストだと思ったんです。

 

お客さまに喜んでもらえる美容師になりたい

 

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将来、どんな美容師になりたいかよく聞かれるんですが、僕は自分に欲がないんですよね。カッコいい美容師になりたいわけじゃないし、有名になりたいわけでもない。ツイッターを始めたのも、学生時代に知名度を上げておいて、将来の集客につなげようという意味からだし、有名になりたいと思っての行動じゃないんです。それよりは、お客さまに喜んでもらえる美容師になりたいですね。髪や身だしなみがダラシない人は肌も荒れているし、体の内側も荒れていると思うんです。そのためには、表面だけを取り繕ってもダメなんです。芯から美しくならなくちゃ。それを導いて、美容の楽しさをもっともっと教えてあげるのが僕の仕事だと思っています。でも、僕はまだ美容師にすらなっていないし、全然、実力が足りていません。お客さまに喜んでもらえる美容師、人の役に立てる仕事をするために、今は、土台作りだと思って、日々、練習に励んでいるんです。

 

プロフィール
高津理容美容専門学校2年
木村 賢司(キムラ ケンジ)

美容学生ながら、美容師に負けない知識量の豊富さ。高校生を中心にSNSで情報を発信。美のエキスパートたちによる美容WEBマガジン、POOL MAGAZINEで学生で唯一、オーサーをつとめる。4月からは表参道にあるクセ毛、縮毛矯正に特化したヘアサロンLilyに勤務予定。

 

 

(取材・文/池山 章子)

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