美容師の道はキングダムに学べ！ キングダムLOVER美容師会＜前編＞
ツッコミ頻発！ 似ているキャラクターは意外と自分ではわからないもの！？
―プロフィールにはみなさんの好きなキャラクターを挙げていただいたのですが、「自分に似ているな」って思うキャラクターはいますか？
SAKURA：これ、難しい質問ですよね！
塚本：俺は桓騎（かんき）かな。オールラウンダーだし。
VAN：それは表面しか見ていないな（笑）。一見桓騎っていうのはわかるんだけど、塚もっちは桓騎ほど冷徹に物事を決められない。桓騎より多少情があるじゃん。
塚本：だた、それを周りに見せたり感じさせるのは嫌だから、「桓騎風」なんですよ（笑）。
©原泰久／集英社
津田：私は壁（へき）にしました。髪型は渕（えん）さんって言われますけど（笑）。
理想は、将軍を目指す若手である信（しん）や蒙恬（もうてん）、王賁（おうほん）になりたいとも思うんですが、そんなに目立つタイプでもないというところから、壁。
私は、美容師としては売上が一気にガーッと伸びたわけでもなく、いきなり売れっ子になったわけでもなく。でもコツコツ努力を積み重ねた結果が今出ているのかな、そういう立場的なところでいうと壁なのかなって。
塚本：でも、壁は兵糧焼かれたりしてるよ？
津田：そうなんです。そういうヘマをやっちゃうおっちょこちょいな部分とかが自分にもあるなと思っていて！ 賢くもないし器用でもないから、コツコツと忠実にやることしかできないんですよ。「どっかで大きいことをやってやろう」って気持ちはあるんですけど、ゆっくりコツコツ進んでいくっていうのが性格的にも似ているのかなって。ただ、心の中に熱いものは持ってる。53巻では、兵糧を失った壁に対して山の民の食料を半分分けると申し出てくれた楊端和に対して、どうにか恩を返さなきゃいけないって考えていたりして。
JUN：俺はね、図々しいようですけどみなさんが好きなキャラクターで上げている麃公（ひょうこう）なんですよ。
これもサロンワークと通じるものがあって、いろんなことに敏感になってひたすら五感を働かせているから、ちょっとしたこととかすぐ察知するタイプなんですよ。例えば、カルテ見たりとか一切しないとかね。女性はそのときの気分で変わるものだと思っているから、前回のデータって気にしないんですよ。常に自分がまっさらな状態でその場で感じたことに対して、「ああ、この人はこう思っているんだな」「こうしたら喜ぶな」っていうふうにずっとやってきているので。戦に楽しみを見出している麃公の「本能型」という言葉を借りるのであれば、自分も日々楽しむために本能型でやってるところがある。
津田・SAKURA：かっこいいー！
塚本：いや、はたから見ると、JUNって今本人が言ったような感じなんですけど、意外と他人のメンタルとかには鈍感なんですよ。俺が助言して助けているくらいなんです（笑）麃公は意外と人に「お前もやればできる」みたいなことを言うんだけど、JUNはそう思っていても言葉にするのが苦手。そういう意味では、JUNは、蒙武（もうぶ）だと思う。蒙武って自分が窮地に追い込まれて、助けてもらったときも「ありがとう」って絶対言わないんだよ！
JUN：あれは蒙武なりに反省していたよ！（笑）
塚本：反省している自分を出さないんだよね。蒙武って、戦でも自分が一番先頭にいて、「お前たちついてこいよ」みたいな感じがあるじゃん。JUNも、店ではそうなんだよ。「俺は店をこういうふうにして、お客さんのいっぱい来る店にしたいから、俺が君たちに求めている、こういう厳しいことはやって当たり前だぞ」っていう投げかけをしちゃう。
JUN：今時じゃねーな、俺。
塚本：自分は麃公と思っていても、周りから見たら蒙武だから、そこのズレを直すともっといい…！
一同：（爆笑）
JUN：言われてみてたしかに…人の育成に関しては完璧に蒙武ですね。
