「紺野ショート」から5年──紺野善仙がボブパーマで更新するunpluggedらしさ。個人技からチームへ、次のトレンドの育て方

表参道の路地裏サロン『unplugged』(アンプラグド)から、“紺野ショート”というキーワードでショートトレンドを牽引してきた代表・紺野善仙(こんのよしのり)さん。あれから5年。現在打ち出しているのは、ラフなカールが魅力のボブパーマです。肩の力が抜けたナチュラルモードでありながら、なぜか強く印象に残る――そんなunpluggedらしいスタイルは、紺野さん個人の表現を超え、サロン全体の“共通言語”として育ち始めています。
近年は、コーヒー専門店『unplugged COFFEE STAND』も展開。ヘアデザインにとどまらず、空間づくりや時間の過ごし方まで含めて“らしさ”をデザインする姿勢が、顧客からの根強い共感を生んでいます。トレンドを生み出したその先で、何を考え、どんな未来を描いているのでしょうか。紺野さんとunpluggedの“今”を取材しました。
大人気「ボブパーマ」誕生の背景

――「紺野ショート」から5年が経ち、現在は「ボブパーマ」が人気とのことですが、どのような流れで発信が始まったのでしょうか。
実は最初に打ち出したのはパーマではなく、コテ巻きのボブでした。動きがあってラフな、海外風のスタイルです。すると「このスタイルをパーマで再現してほしい」というお客さまが来店されて。自分で巻く手間を省きたいという理由から、パーマ提案が始まりました。写真を見ていただくとわかるのですが、コテ巻きとパーマの違いはほとんどわからないと思います。

コテ巻きスタイル

リアルパーマスタイル
――本当に見分けがつかないですね。ロッドも複数使っているのでしょうか?
長いロッドと短いロッドを使い分けています。長いロッドを一番上に斜めに1本入れると、上からリッジが出て軽やかな印象になるんです。この数年でパーマ技術や巻き方のバリエーションも増え、さまざまなスタイルがつくれるようになりました。

――パーマスタイルはカットの重要度も高いのでは?
はい。割合で言えばカットが7割ですね。「量感」「広がりやすさ」「長さ」の3点を考慮して設計する必要があります。パーマはデジタルとコールドを使い分けていて、かかりにくい方、縮毛矯正履歴のある方、上からリッジが欲しい方、ドライ質感の方にはデジタルパーマを提案しています。
――サロン全体としてもパーマ人気は高い?
そうですね。パーマで大きな売上を出しているスタイリストが2人います。新規のお客さまはカット+パーマ+カラーの組み合わせがほとんどで、需要はかなり高いです。大人世代のお客さまも多く、白髪染め+パーマのオーダーも多いですね。ただ、パーマを前面に押し出しているわけではなく、あくまでスタイル提案としてイメージを発信している感覚です。
